「人生の晩年、ご機嫌で過ごす為に」(特別養護老人ホーム ちょうふ花園 梅津鋼)
2017年1月16日 更新
皆さん、自分達の施設に暮らしているお年寄りは、どのような事情で施設に入り、どのような思いで一日一日を過ごされているのか常に振り返っていますか?
きっと、お年寄りはできれば慣れ親しんだお家で、大好きな家族と暮らしたいと思っているでしょう。でも様々な事情でその事がかなわないので、施設で暮らしていただいています。
ちょうふ花園で暮らしているお年寄りも皆そうです。重度化の影響で以前と比べ短くなりましたが、平均5年弱の時間があります。その残された時間、少しでも幸せに過ごすには、機嫌が悪いより機嫌が良い方がいいですよね。そこで朝の目覚め方です。自分達も目覚めが良い時は機嫌が良く、体調も良好です。お年寄りも施設の日課に合わせた起床ではなく、その人それぞれの、その日その日の様子で、お年寄りが「気持ちいい」と感じるタイミングで起きる事ができた時、気分も良く、「何か良いことがありそう」、「今日も頑張ろう」と思えるのではないでしょうか。認知症の方であればなおさらです。そして機嫌が良ければゆっくり時間がかかってもご自分で食べる事ができますし、職員の力を活用して何か新しい事にも挑戦しようと思えるのかもしれません。そういう時間を創れるのが暮らしを支える専門職が集まった組織であり、ユニットケアは、お年寄りが機嫌よく過ごす事ができるケアです。