「『暮らしの継続』を進めると課題の解決策がみつかった。」(特別養護老人ホーム おおやま 佐藤稔)
2017年6月15日 更新
以前、入居者が骨折で入院された時、病院から「食欲がなく色々試してみたが、全然食べてくれない。施設ではどのように食べさせていましたか?」と問い合わせがありました。
施設でも入居当初食べてもらえず、本人や家族に昔の生活の様子を何度も聞き取りした人でした。
若い時から苦労してきた人で、捨てるのが勿体ないと思い、食事に手を付けないのでした。
日々の関わりから見えたのは、「食べたい物を食べたい分だけ食べたい人」でした。
目の前で本人に聞きながら、盛り付けをして食べて頂いていました。
職員が直接病院に行き、病院の認知症介護ケアチームと連携し関わりました。
その後、病院から「やっと食べてくれました。これで元気になるわ」と連絡が入りました。
普段の暮らし・自分らしく生活することを支援するユニットケアを進めていくと、課題の解決策が見つかります。
これからも、本人の考えや気持ちを身近に感じ取れる関わりをしていきたいと思います。