「高齢者の仲間意識と安心感」(特別養護老人ホームやすらぎ荘 森政春)
2017年10月16日 更新
私は今年の4月に施設長に就任いたしました。
以前から在宅系の福祉事業に長く関わっていましたから、施設系のユニットケアを耳にする機会は多かったのですが、実際に見たことはありませんでした。
就任後、なるべく各ユニットにお邪魔する機会を多く設けております。実際に足を踏み入れてみると多少広さを感じますが、自宅にいるようなゆったりとくつろげることに驚きを隠せませんでした。入居者がそれぞれ思い思いにお過ごしになっていてご満足そうでした。一つのユニットの受入れ人数の過多は別として、「ユニットケア」は個人別の生活援助の具現化には適していて素晴らしいものだと感じています。
つい最近もユニット内でじゃがいもをふかして、利用者と話しながら食べる機会がありました。その折、入居者同士の話を聞いていると「あの人がいないと寂しいよ」「あの人がいるとホットするね」などの会話をされていました。心理的にひとつ屋根の下に住んでいる「高齢者の仲間意識や安心感」があるのだと感じました。