「ヒントはここに」(特別養護老人ホーム天恵荘 中村公美)
2017年12月15日 更新
ユニットケアを導入した頃、リーダーの私は入居者のケアについても、チームをまとめる事にも行き詰っていました。思いはあるのにうまくいかない、原因も分からない暗いトンネルに入っている様でした。そんな時、このユニットケアリーダー研修に参加し、『パァー』っとトンネルを抜ける感覚を味わった事を今でも鮮明に覚えています。自分の知識が足りない事が上手くいかない原因の一つでした。
感覚で人に伝える事は困難です。得た知識を基に、根拠を持って伝える事で、私は少しづつ前に進む事が出来ました。この研修は、入居者の暮らしに合わせたケアの考え方やヒントを基に、自分たちでトンネルの出口を見つけていく研修です。
「介護における生産性とは・・・?? 」(介護老人福祉施設よなご幸朋苑 高岡久雄)
2017年12月1日 更新
近年、さまざまな先端技術が福祉現場に入ってきている。人とテクノロジーの共存、役割分担はどうあるべきか、今後どんな時代になるのか、ふと,考えてしまう。特にICTやAI、ロボット機材など、活用の試みをあちこちで見聞きする。その多くは人に替わって仕事を成し遂げる、より便利になるなど、めまぐるしい進化だ。
介護において生産性・効率性を考える時、ユニットケアの実践は「非効率性」を重視していることだ。24時間シートなどを通し、暮らしのリズムや意向を知ることで、その人にとっての大切なポイントが理解できてくる。それをふまえた適切な関わりは、結果として「効率」が向上することになる。介護の効率性は、笑顔が増え、食べて・飲んで・出してが上手くいき、自立度や介護度の改善にあらわれる。そこに感謝・感動が生まれ「やりがい」に繋がっている。
ユニットケアは施設長はじめ全職種・全職員で方向性を一つにして推進することを心するだけである。「できない理由の前に、まずやってみる」を合言葉として共有してきた。心身の重度化によりサービスの受け手からの能動的な事前期待が薄くなりつつある。ならば、職員の「気づき」のフィルターを通して、その人を理解することになる。その気づきの深さと広さを併せ持つ介護者としての力量が求められている。サービスの質は人の質で決まる。ならば人に投資を。
「家族と共にケアがスムーズ」(特別養護老人ホーム ジャルダン・リラ 牛島菊子)
2017年12月1日 更新
ユニットケアを行う事で、少人数で買い物や会食・アクティビティ等の活動がスムーズに行えます。ジャルダン・リラでは家族と共にという事を推進してきておりますので、あちこちのユニットにお住まいの方のご家族が自由に出入りをして、食事に行ったりしています。
昨日もF様と娘様が「買い物に出かけてきます」と言って笑顔で玄関から出かけて行かれました。また、息子様が殆ど毎日のように面会に来られる方もみえ、先日はセミパブリックスペース(いくつかのユニットの共同スペース)のソファでお二人仲良くお昼寝をされていました。
ユニットという少人数制をとる事で職員がご家族のお顔を覚えやすく、そしてご家族も職員に気兼ねする事なく気軽に面会に来られるようになり、家に暮らしていた頃のようにくつろいだ雰囲気で過ごす事が出来ます。