「初春の一コマ」(特別養護老人ホームやすらぎの里 宮﨑司)

2018年2月1日 更新施設長

今年も元旦早々から出勤、「仕事始め」でありました。

私事ではございますが、去年の6月まで医療現場に従事しておりました。年末年始にはよく夜勤業務を行い、元旦朝に仕事を終え家路に着く、そんな正月を送っていた気がします。私が所属していた病棟には、医療と介護を必要とする重度の患者様や、比較的病状の軽い介助支援を必要とする患者様が入院して居られました。患者様の目的は病を完治し、日常生活へ復帰することです。病室の雰囲気は日常の生活とかけ離れ、一時的に身体を休め治療を行う空間でありました。時間の流れや四季の変化も病室では五感を鈍らせる気がしました。

平成30年、元旦の光景は刺激的で新鮮な仕事始めになりました。新年の御挨拶を兼ね、御屠蘇片手に各ユニットへお邪魔させて頂きました。「流石、ユニットケアを実践している施設」。入居者様の暮らしも十人十色、思い思いの暮らし(時間)ぶりでした。お会いする入居者様やご家族と挨拶を交わし御屠蘇を振舞うと、入居者様の中に「甘くて美味しい」とお代わりをされる方や、お酒が苦手な方でもこの日は「一杯ください」と上機嫌で御屠蘇を口にする方もいらっしゃいました。

入居者様のお部屋を訪ねると、ご家族が早朝より料理を持参し新年の挨拶にお見えになっておりました。御家族でお母さまを囲い、仲睦まじく会話を交わされながら、持参のお料理を嬉しそうに食されていらっしゃいました。とても和やかな雰囲気で、どこか懐かしい日本の文化を象徴する光景を目の当たりにし、「これだ!これが日本らしい正月だ」と心の中で興奮してしまい、後々考えると「ユニットケア」だからこそできる「正月の一コマ」だと実感する自分が居ました。

四字熟語で決して皆が同じものに当てはまらない例えで「十人十色」と表現した熟語がありますが、ユニットケアをこの四字熟語で例えるなら「住人十色」と表現したいと思います。

 

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