「ユニットケアとの出会い」(特別養護老人ホームグレイスヴィルまいづる 仲井なるみ)

2018年6月1日 更新

著者施設サービス室室長(看護師) 仲井 なるみ   (社会福祉法人グレイスまいづる 特別養護老人ホームグレイスヴィルまいづる)

グレイスに勤めはじめた頃、私は「特養の看護師は何を求められているのか?」と答えの出ない自問自答を繰り返していました。介護主任からは「ここは暮らしの場。看護師さんはユニットに入らないから分からないんじゃない。」と言われ、増々悩みが深くなりました。

そんな中、『看護師のためのユニットケア研修』を受講し、ユニットケアの理論を知り、私たち看護師も個別ケアチームの一員であり、入居者やご家族の想いに応えることに職種は関係ない、看護師だからと気負う必要はないのだと思いました。

あるとき、グレイスで亡くなられた入居者のご長男から「お世話になりました。父は我が家から我が家へ帰ります。」と言って頂いたことが私の心の支えになっています。あれから13年、今、私は看護師の役割を考えるのではなく、看護師も入居者の暮らしを支えるスタッフの一員であるユニットケアの魅力にとりつかれています。

「共に暮らし、共に考え、共に感動し、共に働く」(特別養護老人ホームグレイスヴィルまいづる 南陽子)

2018年6月1日 更新

著者ケアマネジメント室室長(管理栄養士) 南 陽子(   (社会福祉法人グレイスまいづる 特別養護老人ホームグレイスヴィルまいづる)

14年前、夫の両親と同居することになり、このまちに引っ越してきた。そして、従来型の特養から、ここグレイスに勤務し初めてユニットケアに出会った。1歳だった末っ子は気づけば中学生。父は認知症で介護が必要な状態になり、グレイスに入居している。母は、そんな父の介護から少し距離を置き、大好きな畑仕事や友達とのおしゃべりの時間も持てるようになった。私の13年間は、日々の暮らしと仕事が共にあるという感じがしっくりくる。

グレイスでは、休耕田をお借りして、野菜づくりをしている。畑仕事の経験が全くなかった私だが、近所の方々の支えによって採れたての野菜を食卓で味わう喜びを知った。入居者と共に野菜の下ごしらえや、梅干し、漬物などの保存食づくりを行い、季節の移り変わりを実感する。一人ひとりが好きなものをいつでも味わえる、食を通して暮らしが豊かになれば嬉しい。

父は、生まれ育った地域の、居心地のよいわが家グレイスで、今日も笑って暮らしている。私は、家族として、スタッフとして、共に暮らすということを実感している。

「ユニットリーダー研修」(特別養護老人ホーム ゆうらく 足立充)

2018年6月1日 更新

介護職となり15年。私はユニットケアを行う施設で働いている。自他ともに認める有能な介護職ではない。「やる気」という言葉が嫌いだった。それなのに6年前ユニットリーダーになった。そもそもリーダーって何すればいいの?それすらわからず、まあ困った。本当に困った。そんな困り果てたユニットリーダー1年目が過ぎた頃にユニットリーダー研修に参加した。目が覚めるようだった。自分のユニットの問題点、課題がわかりリーダーとして取り組むことが整理できたのだ。帰り道、自身の不勉強だったことを棚に上げ、「ユニットケアのやり方あるなら早く言えよ」と言ってしまった。あの頃、ただ何となく流れている毎日がつまらなかった。

自分の働き方、意識を変えることで入居者の生活が変わっていく。24Hシートを活用した日々の観察と記録から、可能性を探り、一人ひとりの暮らしを再構築していく。今はそれが楽しい。「やる気」はそれからだ。

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