「私の原動力」(特別養護老人ホーム グリーンハウス 髙橋紀江)

2019年10月1日 更新

私はもともと別の仕事をしており、介護の現場に入ったのは、今の施設が初めてでした。ユニットケアの右も左もわからないまま働き始め、入職して1年半ほど経ったころ、ユニットリーダー研修に参加させていただきました。

研修の内容は、私にとって衝撃的なものでした。自身では当たり前として行ってきた日々のケアについて、根本から考え方を覆されました。その頃の施設は、ユニットケアを進めていこうと方針を固めた変革期ではありましたが、建物の改修もまだで、理念に基づいたケア方針もなく、ユニットでの炊飯も盛り付けもしておらず、まだまだ一斉一律のケアから脱却できていない状況でした。『暮らしの継続』の意味を改めて研修で学んだ際、「私たちの施設は本当に入居者様の意向により添えているのか」「入居者様のここでの毎日は『暮らし』と呼んでいいものなのか」と考え、このままではいけないと感じました。ただ、マイナスな気持ちばかりだけではありませんでした。それは、講師の方の事例や実地研修での見学、グループワークでの交流を通して、今までの自分は「ここはこういう建物で、ここまでしかできないんだ」とどこかで建物や人のせいにして、動いてこなかったことを自覚できたからです。同じように建物や体制に悩みを持ちつつも、取り組みをすすめている他の施設の話や方法を聞いたり、同じグループで集まった仲間と話をする中で、自身のやりたいことや、目指すべきものも定まった気がしました。研修を終えて、「まだまだできることがある」「一つずつできることから始めていこう」という今までにないわくわくした希望を感じました。特に実地研修施設で見た、ゆったりとした空間で職員と笑い合う入居者様の笑顔が忘れられず、「そんな笑顔の出る施設にしたい」と強く思ったのを今でも覚えています。

その後、ユニットリーダー、ユニットケア推進委員と役割を頂き、施設でも同じ志を持つ仲間ができ、今日まで取り組みを続けてきました。職員や多職種から反対意見が出たり、勤務の体制を変える際に紆余曲折したりと、大変なこともありましたが、ユニットでの盛り付けで職員と談笑している入居者様や、改修した個浴でゆったりとお風呂に入っている入居者様をみると、取り組んできて良かったと思います。そういった困難な時期を乗り越えてこられたのも、あの時のリーダー研修での経験と思いが原動力となっていると思います。

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