実地研修施設として(特別養護老人ホームゆーとりあ 沼谷 佐和子)
2023年10月2日 更新
はじめまして、特別養護老人ホームゆーとりあです。今年度ユニットリーダー研修実地研修施設になりました。よろしくお願いいたします。
開設当初から実地研修施設を目指しながら、8年が経過しました。ユニットケアの研修会へ参加したり、施設内で勉強会をしたりといろいろな取り組みはしていました。しかし、どんなに焦っても、ひとりでは何もできません。「全職員が同じ方向を向いていこう。」ということに一番、時間を要したと思います。それぞれの職員の強みや弱み、お互いが認め合い、協力しあう。簡単な事ではありません。失敗も数多くありました。 開設からいろいろな体験を経て、 今回、実地研修施設になり、2度目のスタートという気持ちでいます。
この間、コロナ禍においては、入居者にとってのご家族の存在の大きさを痛感し、社会とのつながりの大切さも改めて認識しました。そして、何より、入居者の方々は皆さまご高齢であり、一日一日が本当に貴重なものであると感じました。私たちは、ユニットケアだからこそできる、入居者一人ひとりの思いを知り、考えることを通して、‘あたりまえの暮らし‘をゆーとりあで送っていただきたいと考えます。美味しいものを食べて「あぁ、美味しい」このひとときが「楽しかったな。」と思っていただけるような関わりを大切にしていきます。まだまだ、課題は多くありますが、全職員で一歩一歩あゆんでいきたいと思います。
なぜ実地研修施設をめざしたか!(特別養護老人ホームエリザベート成城 小林 菜穂子)
2023年9月1日 更新
私たちは自分自身が入りたい施設、大切な人を任せられる施設にするにはどうしたらよいかを考えました。その結果がユニットケアの実践、そして実践する以上は誰かに確認してもらい、独りよがりのケアになっていないか、方向性が間違っていないか評価してもらう必要があると思いました。その手段として選んだのが実地研修施設をめざすことでした。ユニットリーダーからもこのことに関しては賛否両論。「今以上にやることが増えて大変になる」「そんなことをやってどうなる」等の厳しい意見もありましたが、幸いにもユニットリーダーの中には、「漠然とユニットケアをして行こう!と言うよりやるべき事が明確化された。」「24時間暮らしの支援シートの作成をして本当に良かった」と前向きな意見もありましたので、まずはその前向きなリーダーを中心に、取り組み始めました。その余波が他のリーダーにも伝わり、「自分たちも変わらなきゃダメだ」と言う雰囲気になってきました。
ユニットリーダーの「~したい!」と言う意見は出来るだけ否定せず「良いと思うよ」と進めました。ただそれが時にはリーダーに「何でもリーダー任せ」と思われてしまうこともあったようです。今となっては「好きにいろいろやらせてもらえて良かった」と言ってくれるユニットリーダーもいます。もちろんそんなことを言ってくれるリーダーには「それは信頼しているからだよ」と伝えています。職員全員の目的は「ケアの質の向上・入居者の暮らしの継続」です。その目的を果たす手段として、私たちは「ユニットリーダー実地研修施設になる」ことをめざしました。まだまだ通過点です。常に現状に満足せず、少しでも上を向き笑顔で入居者の皆様と関わっていきたいと思います。
みんなで創る 暮らしの場(特別養護老人ホームつるべ荘 竹澤 しのぶ)
2023年9月1日 更新
「ちょっと、私のところの職員の〇〇さんの勤務教えて?
長いこと、顔見えんから心配で…。」
「あんたもここに座って休んでかんか。」
夕方取り込んだ洗濯物をせっせと畳んだり…。
キッチンでお茶碗やお盆をこつこつと拭いたり…。
一歩中に入れば、そこにはどの家庭にでもある、
平凡かつ平和な日常生活の光景があふれるような…。
私たちが自宅で家族と暮らしているのと同じように、
ここつるべ荘ででもみんな自分の意思とペースで気兼ねなく
思い思いの時間を過ごしている。
その姿に「ユニットケアを続けてきてよかった。」と
勇気づけられています。
私が福祉の仕事を始めたのはつるべ荘に来てからになります。当時の私は、つるべ荘がユニット型施設なのだからユニットケアをしているつもりでいました。
平成29年度後期にユニットリーダー研修を受講して介護のプロとしてどうあるべきかをもう一度考えさせてくれ、また、同じ志を持った仲間と出会うこともでき、とても意味のあるものになりました。
高齢者の暮らしを支えるにも基本理念が必要なこと、個別ケアが大切であることを私たちが意識しているかどうかが入居者の暮らしにも伝わってしまいます。このことを職員一人ひとりにもひたすら言い続け、身をもって示していきたいと思います。