ユニットケアとの出会いから実地研修施設になるまでの道のり(特別養護老人ホームみぎわホーム 煙山 恭平)

2023年8月1日 更新

 ユニット型施設を開設して早8年が経とうとしています。
 開設時よりユニットケアの推進に真摯に取り組んできましたが、年数を重ねるごとに、「自分達が行っているユニットケアはこれでいいのか?」「何のためにユニットケアに取り組んでいるのか?」とネガティブな思考になってしまう時期もありました。
 そんな時、私自身もユニットリーダー研修を受講する機会を頂き、自施設と実地研修施設を比較した際、みぎわホームには「自分らしい暮らし」が不足している事を実感させられました。
3年前より事業計画に「ユニットリーダー研修実地研修施設になる」という目標を掲げ、本格的にユニットケアに取り組む姿勢を職員に提示しました。施設全体で再度、介護一つひとつの意味を理解し、指針を見直し、リビングや各居室の設えなどを中心に審査項目全てについての取り組みを進めました。
 そして今年、ユニットリーダー研修実地研修施設の指定をいただきました。一つ大きな目標を達成し、一緒に取り組んできた職員と喜びを分かち合えた瞬間は本当に嬉しかったです。
ユニットケアを推進する過程の中で、時には時間がかかり、失敗する事もたくさんありました。しかし常に、その方らしい暮らしの実現に向けて、必要なところをサポートし、ユニットを暮らしの場につくりあげる事を職員全体で大切にしてきました。そして、それらの過程の中で、ご入居者の笑顔が増えることが、職員達の働く喜びとなっています。それこそがユニットケアの最大の魅力だと私は感じています。
 受講生を受け入れていく中で、どうしたら受講生の施設でユニットケアが実践できるのかを一緒に考え、悩み、語り合い、そして私自身もユニットケアについてもっともっと学びを深めたいと思います。
 今年度よりユニットリーダー研修実地研修施設として活動することとなりますが、これからも職員全員でユニットケアの推進に努めてまいります。
どうぞよろしくお願いいたします。

初心を忘れず(特別養護老人ホームフラワーヒル 中井 結人)

2023年7月3日 更新

 私がフラワーヒルへ入職したいと思ったきっかけが「もう一つの我が家とゆとりある生活」という施設理念と、実際に施設を見学した際の、穏やかでゆっくりとした雰囲気でした。私が入職したのは、従来型からユニット型に移行する際の改修工事が終わった年で、まだ24時間暮らしの支援シートもなく、ユニット型の施設としてできていることはとても少ないような状態でした。そんな中でも穏やかでゆっくりとした雰囲気は感じられ、この雰囲気の中で入居者の生活のお手伝いがしたいと強く感じたことを覚えています。入職当時は、記録の一元化や8時間夜勤の導入等、日々目まぐるしく変わっていく中で、職員の混乱や反発もありました。そんな中でも施設長を始め、当時の生活相談員やユニットリーダー等、ユニットリーダー研修を受けた職員が中心となって推進し、従来型からユニット型に移行して11年目に、ユニットリーダー研修実地研修施設になることができました。
 相談員業務を行う中で、ご家族から様々なご意見をいただくことがあります。施設に入居すると、もちろんご自宅と全く同じ生活ができるわけではありません。しかし、生活習慣や意向、好みといった情報を丁寧に抽出し、入居後もその人らしい当たり前の生活が送れるよう支援することが大切です、特別養護老人ホームに対するイメージを明るいものにしていくことも実地研修施設としての役割の1つと考えています。
 今後、実地研修施設として受講者の受け入れが始まります。当施設と同様、従来型のケアからユニット型へ移行しようとしている施設も多くあるかと思いますし、日々様々なことに悩まれているかと思います。同じく大変な思いを経て実地研修施設になった施設の受入担当者という視点で、ともに悩み、一つでも多くの学び、アイデアを提供することで、ユニットケアの素晴らしさをお伝えすることができたら幸いです。
 最後になりますが、実地研修施設になることができたのは、入居者やそのご家族、地域の方々との関わりがあったからこそだと思っています。今後、ユニットケアの更なる推進を図ることで、入居者を始め、今までフラワーヒルに様々な形で関わってくださった全ての方々に恩返しをして行けたらと思っています。まだまだ未熟な部分が多いですが、これからどうぞよろしくお願いいたします。

スタートラインに立つまでの想い(地域密着型特別養護老人ホームゆとりの郷 主任 林 恭子) 

2023年7月3日 更新

 開設から7年目、オープニングスタッフとして入職し看護師として勤めて参りました。自宅の近くという事もあり建設中から木造平屋建てで「和」の雰囲気に惹かれ、何度か足を運び「ここで働きたい!」と強く思うようになりました。総合病院から福祉へ変わり、勿論ユニットケアという言葉さえ知る余地もありませんでした。開設当初からユニットリーダー研修の実地研修施設を目指してきましたが、ユニットケアを知らない私にとっては、日々看護業務をこなすことに必死でした。刻み食を無くす取り組みを始め、切り方の工夫で普通の食事を食べることができる喜びを目の当たりにして、一律ではない個別ケアの意味をようやく理解し始めました。
 転機が訪れたのは3年目の夏、主任となりユニットケア推進委員会が発足し委員長として、受け身ではなく発信する立場となったことでした。ユニットケアの知識を持たなければ正しい事をお伝え出来ません。そのため、まず、1つひとつの支援には根拠があるので、その根拠を全ての職員が同じ理解をするために、マニュアルを作成しました。不思議なもので、作成していると自然と自分の理解が深まり、作成の大変さより、得られるものの大きさに、今となっては貴重な時間であったと感謝しています。
 ユニットケアの取り組みは、浸透するまでは容易な事ではありません。まずユニットリーダーが理解し、リーダーからユニット職員へ、そして委員会を巻き込んで浸透を図りました。今ではその成果のおかげで特別な事ではなく、支援に生かせています。
令和4年、実地研修施設の選定調査を受け、晴れて合格頂いた時は、声を上げて喜んだ事を鮮明に覚えています。ここからがスタートです。実地研修施設として模範となれるようユニットリーダー始め、職員と協力し、受講者が「ゆとりの郷で研修出来てよかった」と思って頂ける施設を目指します。元気寿会の理念である「幸せの人生を送ろう」を念頭に元気寿会に関わる全ての人が幸せな人生であったと思って頂けるよう、高みを目指して頑張っていきます。

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