「自分が入りたいと思える施設とは?」(特別養護老人ホーム眺峰園 足立真美)

2019年11月1日 更新施設長

誰もがいずれ高齢者となり、介護が必要となる時が訪れます。住み慣れた住まいでケアを受けながら生活出来ればと思いますが、現実は厳しい状況なのかも知れません。

介護度が重くなり「在宅介護が出来なければ特養での生活になるのでは」と考えた時に、何を基準に施設を選ぶのかと聞かれれば、それまでの生活のペースがある程度保たれ、プライバシーの確保が出来、体調を気遣う家族のような職員に囲まれる等の環境が整っている施設に入りたいと誰もが思うのではないでしょうか。もちろん、費用面も重要なファクターの一つであると思います。

自分自身が特にわがままとは思いませんし、こだわりは多少あるのかとは思いますが、高齢者となる将来に自身が持つ個性をそのまま維持することが出来ればと思います。

介護を必要とする高齢者の個性を尊重し、その人に寄り添ったケアを提供してくれる介護手法がユニットケアであり、自分の住まいと思える施設での生活をユニットケアが実現してくれるのではないでしょうか。そこには「暮らしの継続」を目指す職員が入居者の生活のペースを基に、なじみの関係でサポートしていくことや、在宅での暮らしと同様な自己決定や自己選択が可能であることも重要な部分です。

職員が安心して働くことが出来る環境を備えつつ、毎日の暮らしの中で気配り・気遣いにより入居者に満足してもらえる施設は、自分自身が入居しても良いと思える施設であると思いますので、今後もユニットケアが介護のスタンダードとなるように、ユニットケアをより進めていきたいと思います。

「私が思うこと」(特別養護老人ホーム一重の里  伊藤真由美)

2019年9月2日 更新施設長

医療の現場から福祉の現場に飛び込んで20年。入職当初は看護と介護の考え方の違いが大きく「ここは病院じゃない」と何度言われたことでしょう。戸惑いが多かったことを覚えています。

先日、日本赤十字看護大学名誉教授で看護学者の川嶋みどり先生の講演「看護の過去、現在から未来」を聴く機会がありました。米寿を迎えられた川嶋先生が、「利用者の暮らしの尊厳を守り、安楽であることが大切、その看護を実践できる場所が今は施設になっているのかもしれない」「施設でこそ看護ができる。今こそ看護の実践施設で」と力強くおっしゃっていました。

現在の介護施設では医療依存度の高い方の支援や看取りの介護が当たり前になっています。かゆいところに手の届くユニットケアは個別ケアを実践するためのツールであり、ちょっとした気づきと気遣いこそが、心地よい、穏やかな生活を、そしてその先は自然な笑顔になると実感しています。そんな介護をできるユニットケアは素晴らしいし、介護・福祉の原点なのだと思います。

介護・福祉の専門職である私たちが、そこでお暮しの方に、普通のことが普通に、何気ない日常を気兼ねせずに支援を受け取ることができるような、そしてその中で職員が人生を学んでいける施設運営をしていきたいと思います。

「新しい時代への対応こそユニットケアの魅力」(社会福祉法人天神会 特別養護老人ホーム天神荘 施設長 高田 美洋)

2019年6月1日 更新施設長

平成から令和の新時代となりました。入居者の皆様は、大正、昭和、平成、そして令和の時代をお過ごしになられます。

令和の時代は情報技術が目まぐるしく発達し、住まいや、暮らし方、生活様式に変化をもたらすことが予想されています。それに伴い入居者、ご家族の意向にも変化があることと思います。しかし、身体が不自由になっても今までのように暮らしたいとの思いは変わることなく、自分らしく生きたいという思いも不変ではないかと思います。

私たちには、時代に沿った多様なニーズへの対応が期待されています。ユニットケアという運営方法を用い、そして一人ひとりの意向や好みに対応していくことが、我々の使命でもあります。そのためには、ユニット型施設運営の4つのポイントである、①体制づくり、②住まいづくり、③暮らしづくり、④チームケアづくりを総合的に推進していくことが必要です。

これからも私たちは、ユニットケアの理念である「暮らしの継続」を目指し、一人ひとりの思いに寄添いながら、個別ケアを提供することで時代のニーズにお応えしてまいります。
そして時代が変わっても一人ひとりの思いに応える、それができることこそユニットケアの魅力ではないでしょうか。

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