「職員に気づきをもらえるユニットケア」(特別養護老人ホーム 高秀苑 田中智子)

2017年6月1日 更新施設長

ある入居者は、一日に摂れる水分が800ccと医師の指示で制限がありました。

とはいうものの人間って制限されるとかえって飲みたくなるものです。その入居者は、家族が用意した透明の水筒に一回に飲む量を線で決められていましたが、一回の量をあっという間に飲んでしまい「のどが渇いた。水を飲みたい。」と一日に何度も訴えておられました。

その様子を見ていたユニット職員が、どうにかして水分量を800ccに保ちながら、その方ののどの渇きを抑える方法はないものかと考えました。そして水を氷にして口の中に含んでもらうことにしたのです。そうすることで氷が融けるまでの間、のどの渇きは抑えることができました。また、水は凍らすことで体積が増えるので、同じ量でも多く見えたのです。

少人数体制で固定配置のユニットケアだからこそ、入居者の日々の様子を職員は細やかにみることができ、どのようなケアがいいのかを考えることで気づきをもらっています。

「つくる」(介護老人福祉施設 十符・風の音 渡辺由美)

2017年6月1日 更新施設長

ユニットケアのポイントの一つに「入居者が自分の住まいと思えるような環境をつくる」があります。勿論、風の音でも施設が入居者の家となるよう努力している訳ですが、実はそのご家族もおじいさん、おばあさんの家として考えてくれている方もいるようです。

施設が開所してからずっと入居されている方の息子さんが来ました。ユニットの中庭に置いたら良いんじゃないかと考え、木製のヒツジを作ってきてくれました。また違うご家族さんは、お花が好きなおばあさんのために、掃出し窓の外に花壇を作ってくれました。

ユニットケアを知らないご家族さんが、自然に家づくりに協力してくれる、入居者の暮らしを豊かにしてくれる、そんな日常を嬉しく思い、ユニットケアを実感しています。

「感謝」(特別養護老人ホームかしわ園 榎本耕)

2017年5月15日 更新施設長

センター長と初めてお会いしたのが今からちょうど11年前。

施設に来られ、案内をしていると「ここに住んでいる入居者さんは可哀そうね~」とひと言。ある程度、自信を持っていた私の心の中では「なんだ、偉そうに。もう早く帰ってくれないかな~」と。でも今、思えばセンター長の言葉がなかったら今の自分も施設も無かったのではと思っています。

自分そして施設を奮い立たせてくれたこと、大きな目標を与えてくれたことに感謝しています。その言葉をきっかけに、多くの仲間と様々な苦労を乗り越え揺るがない組織、絆ができたこと、そして何より入居者・家族・職員の表情が変わったこと。決して暮らしの継続を行う為だけのものではなく「個」とは何か。「施設」とは何か。「介護」とは何か。そんなことを教えてくれたのが、私にとってのユニットケアです。

「何かを変える」ことは、勇気も根気も要ります。けど、少しでも何かを変えられたとき仕事の本当の悦びを感じることができると思います。皆さん、素敵な笑顔を大切に一緒に頑張りましょう。

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