「大切な家族」(特別養護老人ホーム第二天神の杜 千葉功貴)
2017年1月5日 更新
初めて入居される日に家族様と必ずお話しをするようにしています。
時折、在宅ではもう過ごせないことは十分わかっていても、涙ながらに複雑な心境を話される家族様がおられます。
「90歳近くになった母を私(娘様)の判断で住み慣れた家から施設に入居させてよいものやら・・・」や「主人が一生懸命働いて建てた家、そして娘を育てた家から主人を施設に入居させると思うと・・・とても辛いです」など
施設の長である私は「家族の言葉・家族の思い」をしっかりと胸に刻んでおこうと強く思います。
何年か前に、家族様(娘様)から「母の入居時、皆さんの前では平然としていましたが、実は家では寂しくてずっと泣いていました」と笑顔で教えていただいたことがあります。
入居当時、そんな素振りが全くなかったので正直驚きましたが、「家族のように母を大切にしていただき、ここ(第二天神の杜)に入居させて良かった。私の判断が間違いじゃなかったと思えたからこそ、当時のことを今は笑って話せるのです」という言葉を聞いて、ユニットケアは入居者の暮らしを豊かにするたけではなく、家族の気持ちも豊かにする力があると改めて感じた瞬間でした。
「個別ケアへのきっかけ」(介護老人保健施設ぺあれんと 中川智博)
2017年1月5日 更新
私がユニットケアと出会ったのは、14年前の従来型の施設でグループに分かれ食事などの取り組みをしているのを見学したのが初めてでした。
ぺあれんとのオープニングスタッフとして働き始めましたが、ユニットという小さな集団でケアを提供していたが、自分が【したいケア】とは程遠いものでした。
リーダー研修に参加し、ユニットケアについて正しい知識を得られたのと、それを実践している施設を実際に見ることで、自施設の課題を認識し《変えてなくては》という気持ちになりました。
一気に変わるということは無理ですが、リーダー研修に参加する職員も増えることで、仲間も増えてきて、現場が中心となって徐々に集団のケアから個別ケアに変わっていきました。研修に参加している人の中には同じような悩みを持っている方も多数おり、情報交換の中からもヒントを得ました。また研修が終わっても仲間です。
自分が【したいケア】に一歩踏み出せる研修です。