「その人を知るということ」(特別養護老人ホームフローラりんくる 金田篤志)
2019年12月2日 更新
ユニットケアの取り組みの一環として、入居者1人ひとりの意向確認をし、24Hシートの作成について本格的に取り組みを開始したころ、入居者の家族の方から「そんなに細かいところまで気を配るんですか」という言葉がありました。暮らしの継続を目指すとき、そこに24Hシートの作成でその人の詳細な情報を知ることは、必要不可欠だと感じます。
ユニットケアの魅力とは、入居者を中心とした考え方で、その人らしく暮らし続けられるようサポートできる仕組みとそのツールが充実していることにあると思います。その中でも24Hシートは施設全体で取り組むための準備に時間がかかりましたが、導入後のケアの質を大きく改善してくれていると感じています。それは、単に「聞いてくれる」という印象を与えたということではありません。入居者の暮らしの継続を念頭に置いたサポートをするという意識が高まり、入居者の生活が、その人に応じた個性豊かなものになってきたということです。
現在では、入居者1人ひとりが、それぞれの生活を送れるという満足感がさらに私たち職員の「ユニットケアを推進する気持ち」を強めてくれています。今も、まだまだ課題は多くありますが、暮らしの継続を目指し、更なるユニットケアの推進を図りたいと思います。