「ユニットケア研修の魅力 ~受講する側・受け入れ側の両面から~」(特別養護老人ホーム 賀宝の里 白松苑 渡邊 明美)
2020年4月1日 更新
当苑の介護主任に就任して6年目を迎えようとしている。ご縁をいただき勤務し始めた1年目も終わる頃、ユニットリーダー研修を受講することになった。座学プラス実地研修施設での現場実習と聞き、わくわく感と不安からくる参加拒否の気持ちとが入り混じった感情を覚えている。
そのような思いの中、参加してみると、座学を通して自分の中に腑に落ちる点が少しずつ増えていった。今までの経験の中で得たものが、座学で学んだことと一致した時、「あーそうなんだ」と納得できる不思議さと、「やっぱりね」という経験で得たことに対するちょっとした喜びを感じることができた。
座学終了後に迎えた5日間の実地研修(今は4日間)では、実際に自分の目で書類関係・設え・設備などを見ることで理解できたことも多々あった。実地研修施設のようにするためには、自施設でどのような工夫をすればよいのかを考えるいい機会となったと同時に、自己流の考え方や思いで固まっていた頭の中を、この研修が浄化させてくれて柔軟な頭にしてくれたともいえる。
現在では、この研修の受け入れ側となっているが、4日目に受講者に聞いていることがある。研修を終えての所感もさることながら、自分の施設の頑張ってる点・自慢できる点をいつも聞くようにしている。実習を通して自分の施設のいい面を再認識してもらうためである。
まだまだレベルアップは必要だが、当苑においても、今後、いい面が沢山見つかるようにしていきたいと考えている。