ユニットリーダー実地研修とともに歩んできた天神の杜(特別養護老人ホーム天神の杜 小川 剛)
2020年5月7日 更新
天神の杜は、京都府下では初のユニット型特別養護老人ホームとして、平成15年5月1日に開設しました。当初は、職員の誰もが何も分からない状態での一からのスタートとなりました。しかし「自分自身あるいは自分の家族が安心して入居できるような施設を作りたい。」という志のもと、職員が毎日話し合い、様々な葛藤の中、何度も失敗を繰り返し、少しずつ現在のユニットケアに近づいていきました。そんな中、平成17年に、ユニットリーダー研修実地研修受入施設となり、全国からの実地研修生を受け入れることとなりました。ユニットケアを推進していくという大きな役割を担うこととなり、当初はそのプレッシャーから、緊張した面持ちの職員が多く、研修生に言葉で上手くユニットケアを伝えることに不慣れでした。しかし施設内での勉強会や、実地研修の振り返りへの参加等を経験することにより、エビデンスに基づいたユニットケアを研修生に伝えることができるようになりました。これは、研修生に対してだけでなく、自施設の新人職員への指導育成にも活かすことができています。また、振返りの場においての研修生の所感から学ぶことも多いです。そして何より、全国には、こんなにも沢山の方がユニットケアを真剣に取り組んでおられるということを、身を持って知ることができ、自分達ももっと頑張ろうという気持ちになります。今後も、ユニットリーダー研修実地研修受入施設としての役割を担いながらも、実地研修生の方と共に学び、その人らしい暮らしの継続を支援していきたいと思います。