切磋琢磨を続け、暮らしを支えていく(介護老人保健施設きのこ老人保健施設 中井 澄子)
2020年11月4日 更新
きのこ老人保健施設では、ユニットケアを始めた頃より毎年、事例報告会として取り組んだ内容を各ユニットが1題ずつ発表する場があります。毎回、他ユニットの取り組みを見て、「そういうアプローチの仕方があるのか。」「あの方はあんな一面があるんだ。」「うちのユニットに同じように感じている方がいるから試してみよう。」とお互いに色々な刺激を受け、自分達の行っているケアが間違っていないか確認する場にもなっています。入居者の方がその人らしく暮らしていくにはどうしたら良いかという事を切磋琢磨しながら考え続けています。
必ず答えが出て、良い結果になるものばかりではありません。失敗する事もたくさんありますが、「ほら上手くいかなかった。」と思うのではなく、「それなら、次はどうしていこうか。」とユニットの皆で考えていく事が大切だと感じています。
今年の事例報告会も一人の方と向き合い、一人の方の思いを汲み取る発表、その方とスタッフとの思いの中で葛藤した発表等、どのユニットも試行錯誤した事を発表してくれました。悩んで、苦しんだ分だけユニットスタッフの結束も強くなっていきます。「その人らしく暮らしていく」事をユニットスタッフ中心に多職種がそれぞれの専門性を発揮して、きのこ老健全体で支えていきたいと思っています。