本当のユニットケアに出会って(特別養護老人ホーム くわのみ荘 藤岡 真紀)

2021年5月6日 更新

著者介護士・フロアリーダー 藤岡 真紀   (社会福祉法人 青山会 特別養護老人ホーム くわのみ荘)

私は、くわのみ荘に入社して15年になります。11年ほどユニットリーダーを務め、現在はフロアーリーダーとして勤務しています。

私が入社した当時、各ユニットにキッチンがあり、個室には洗面台とトイレが付いている、ユニット型施設としては立派な建物でした。しかし、ケアのあり方は、一斉一律の業務視点のケアが行われていました。
私が入社前に学校でユニットケアのことを知り、「こんなケアができるのなら楽しいだろうな。」との思いで入社したものの、イメージとは全く違いとても残念な気持ちで働いていました。
ところが入社後、1年も経たないくらいに施設長と介護長がユニットケアの研修を受講し、くわのみ荘も施設全体で本格的にユニットケアに取り組む運びになったのです。
まずは、各ユニット(12ユニット)に職員配置がされていなかったので、急遽リーダーを決め、ユニット担当職員を配置することから始めました。
次に24Hシート作成に取り組みましたが、介護長が作ったひな形を見よう見まねで作ったので、何を書いていいのか分からず、空白が多かったことを覚えています。それだけ、入居者一人一人のことを把握できておらず、職員の都合でケアを行っていたことが多かったと気づかされました。

その後、リーダーたちが次々と研修を受講し「ユニットケアなんか無理よ。」と言っていた職員も徐々に気持が変わっていき、チーム一体となってユニットケアに取り組むことができるようになりました。やはり、新しいことに取り組むためには、理解がある職員を増やしていくことが、とても重要だと感じました。

今では、ユニットリーダー研修実地研修施設となり、多くの受講生の方が来られるようになりました。これまで以上にユニットケアに対しての意識が高くなり、リーダーだけではなく職員全員が、24Hシートの大切さを理解し作成・更新とも日々の業務の中に取り入れるようになりました。

本格的にユニットケアに取り組み14年が経過しました。ユニットケアに取り組む前と比較すると「入居者一人一人に寄り添い、その方の暮らしの継続ができるように」と入居者視点でケアを行えるようになりました。
まだまだ課題はありますが、「入居者や家族がここを選んで良かった。」と思って頂けるよう、より良いケアと笑顔を提供していきたいと思います。

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