最期までおいしく食べたいを叶えたい(特別養護老人ホーム三好園しんざ 森山 千恵子)
2021年7月1日 更新
三好園しんざでは「最期まで口から食べる」を目標に経口維持の取り組みを行っています。歯科医と連携し、毎月会議を行いますが入居者の食べる様子をみて歯科医や多職種と意見を出し合うと自分一人では気づけなかった問題に気づくことができます。日頃入居者様の生活に携わる機会の多い介護職員の意見もユニットケアならではの深い考察力でとても参考になります。
入れ歯が合わない、意欲低下によって食欲が落ちた、筋力低下で姿勢の維持が難しい、嚥下機能が衰えてむせてしまうなど様々な問題があります。これらの問題を多職種連携し、解決に近づけることができると充実感があります。
その方に合った食事形態で食べていただくことも大切です。食がすすまなくなった時は食事形態を下げることもありますが、問題が解決し、嚥下食から普通の形のある食事へUPできることもあります。その時も必ず多職種間で意見交換を行って変更を行います。
また、看取りの方に対してはご家族にお話をお聞きし、その方のお好きだった食べ物を差し入れしていただき食べていただくこともあります。必ずしも食事にこだわらず食べたいものを食べられるだけ食べていただくという考えです。
最期までおいしく食べていただくためにこれからも入居者様に寄り添った支援を行っていきます。