『想いを・・・』(特別養護老人ホーム松籟荘 渥見 康典)
2022年5月2日 更新
私達は、入居者の意向や希望は勿論のこと、ご家族の意向や希望にも耳を傾けなければなりません。しかし、コロナ禍でご家族と直接話す機会が減り、信頼関係を築く難しさを痛感している所です。その中でも、家族の意向や希望=『想い』が叶えられたらと、日々奮闘しています。松籟荘では平屋の特徴を活かし、主に居室からの窓越し面会を実施、 更に看取り期の入居者のご家族に限り、1日1回15分までの面会を実施し、その時間を有効活用し信頼関係の構築に努めています。 先日もある看取り期のご家族から、「自宅の庭に咲く薔薇を見せたい」との話がありました。その『想いを・・・』と、自宅に行くタイミングをご家族と多職種間で検討し、先日自宅に行くことができました。薔薇が咲く時期ではなかったのですが、娘さん・孫さん・曾孫さん に囲まれ、庭のチューリップを見ることができ、更には短時間ではありましたが自宅の中でくつろぐ時間も持てました。当日はご本人の表情も良 く、ご家族の想いにも寄り添えたかのかなと感じています。 次の目標は『薔薇が咲く頃・・・』。それまで私達職員は日々奮闘し、入居者の想いと、ご家族の想いを形にして提供できればと考えています。