ユニットケアで大切にしていること(特別養護老人ホームフローラりんくる 河原 真由)
2022年7月1日 更新
私が入居者にケアをしていく上で大切にしていることがあります。それは、入居者を笑顔にすることです。施設の中にいるとどうしても同じ時間、見慣れた景色で代わり映えのない日々になりがちです。ですがその日常を入居者、ご家族は望んでいるのか、そう考える時期がありました。
新しい入居者が来るとその方がどのように暮らしていきたいのかデータを取り情報を整理します。少人数のケア体制だからこそ、一人ひとりの性格や今までの暮らしなどを深くまで知ることができ、その情報をもとにコミュニケーションを取ります。新しい生活に慣れてくると入居者からも話してくれることが増え、時には私自身の悩みを聞いてくれるときもありました。
私のユニットには話をすることが大好きな方が多く、リビングの井戸端会議に一緒に混ざり、皆さんが気持ちよく過ごせるように話題を振ったりして一緒にお話します。笑い声が聞こえてくると、部屋にこもりがちな入居者や、別ユニットの入居者も集まってきて会話が広がり、楽しく過ごせていると感じます。入居者にとってありふれた当たり前の日常がユニットにはあり、その笑い声はユニット内の雰囲気を明るくし、職員にも笑顔にさせてくれます。『普通に暮らせること』がどんなに幸せなことなのかユニットケアを通し実感する事ができました。
笑顔は一番、人と人との距離が短くなるものだと思います。その人らしく暮らせるようこれからもユニットケアを邁進していきたいです。