コロナ禍3年! 改めて思うこと!(特別養護老人ホーム賀宝の里 白松苑 弘中 庸介)
2022年10月3日 更新
コロナ禍になり、外出して友達に会ったり、離れて暮らしている家族に会ったりと、以前は普通に行っていたそういった機会にハードルを感じざる得なくなりました。もちろん、施設に暮らしている入居者にも影響はあるわけで、感染状況により面会控えや面会自体が禁止になったり、面会できたとしてもテレビ電話や窓越しでの対応となったりと、不自由と寂しさを感じるような形に変化していきました。
私たち施設の職員は、家族と満足に面会が出来なくなった入居者をそばで見てきました。面会によって入居者が家族からもらっている元気は、決して職員では補えないほど大きなものだということを改めて感じました。
とはいえ、そこで無力さを感じることもないと思っています。家族にしかできないことがあるように、私たちにしかできないことがきっとあると確信しているからです。
私たち職員は毎日のように入居者と接し、冗談を言って笑い合ったり、窓から見える景色を見て一緒に季節の移ろいを感じたり、時にはちょっとしたケンカもしたり・・・と、いつも寄添っています。そんな何気ない日常がが普通の暮らしであり、最も大切ものではないかと思います。
私たちは、入居者の家族にはなれませんが、介護を受ける側と提供する側というだけの関係でなく、時には家族の代りになり、時には人生の先輩として教えを請い、時には仲間のようにふれあう、そんな関係性を続けていきたいと思っています。