「ユニットケアの1合目」(特別養護老人ホームくつろぎユニット 椎名 章)

2023年6月1日 更新

 当施設は平成24年8月に従来型特養が開設され、そのおよそ5年後の平成29年4月ユニット型特養を35床で開設した北見市の中でも比較的新しい施設です。昨年度4月から5床増床となり、今では40床(4ユニット)で運営しております。

 ユニット型特養が開設した当初は、正直に言いますと「ユニットケア」は全くできておりませんでした。私が従来型からユニット型への異動の辞令を受け、ユニット型へ配置となり、ユニットケアについてゼロから勉強していく中で、当施設が「ユニットケア」からかけ離れてしまった施設であることに気が付きました。職員目線の「集団的処遇」が基本となっており、ユニットケアは行われていませんでした。施設の設備などのハード面に関しても、家というよりも施設・病院を感じさせるようなものでした。

 あまりにも離れすぎていましたので、自分自身がユニットケアについてしっかりと学び、伝えていかなくてはいけないと感じ、ユニットリーダー研修を受講しました。まさに、当施設との違いに衝撃を受けるような内容の研修でした。

 施設に研修で学んだ改善点を持ち帰り、改善への取り組みを行っていきましたが、全てが上手くいきませんでした。それまで画一的なケアを行ってきており、職員の気持ちを変化させることがとても困難でした。ユニットケアへの学びを浸透させるべく、様々なユニットケアに関わる研修やセミナーを受講し、ハード面の改善に取り組む中、推進センターの「ユニットリーダー研修実地研修施設新規募集説明会」に出会い施設長とともに参加しました。他の施設の取り組み状況を知り、説明会では様々な質問をしました。そして施設長と相談し実地研修施設としての審査を受けることを決断しました。その結果、私達は12月上旬に書類審査を受け、翌年2月1日現地調査を実施し、選定委員会を経て2月6日に指定を受けることが出来ました。

 短期間での挑戦となりましたので、間に合うのかがとても不安でした。センターの皆様のご協力があり、当施設も何とかスタート地点まで進むことが出来ました。当施設は「ユニットケアの1合目」であると認識し、これからも高みへ向けて歩みを進めていきたいと考えております。

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