入居者と共に歩む(特別養護老人ホーム美瑛慈光園 畠山 健太)
2024年7月12日 更新
皆さん、はじめまして。北海道上川郡美瑛町にある特別養護老人ホーム美瑛慈光園の畠山と申します。今年度からユニットケア実地研修受入施設となり、私自身受入担当者となりました。初めての経験が多く不安や戸惑いがありますが、実習生の皆さんに少しでも実践に繋げられるようなことを、お伝えできるように取り組んでいきたいと考えています。よろしくお願いいたします。
さて、ここからタイトルの内容に入りますが、今回は私自身が介護士として大切にしている事についてエピソードを交えて記載していきたいと思います。
私は介護士になり今年で約17年目になります。初めは何も分からず決められた業務をこなすだけの日々だったかと思います。仕事になれてきた頃、ある入居者から「いつになったらやるんだ」と大きな声で怒られる場面がありました。洗い物をしながら入居者と話をしていましたが、途中から話半分に聞いてしまい頼まれ事を聞き逃していたのが原因でした。そこから1週間口を聞いてもらえない状況が続きましたが、ある日の夜勤中に訪室すると「あんたは丁寧だし優しくしてくれていい人なのは分かっている。だけど、話を聞いて欲しいのに聞いているふりや頼み事を待たせるのはダメだ。」と話されていました。当時の事は今でも鮮明に覚えています。この失敗をきっかけに私自身「手をとめて話を聞く・待たせない」という事を大切にしています。
特別養護老人ホームと聞くと身体介護が中心とイメージされる機会が多いかと思います。私たち美瑛慈光園では、人との繋がり・地域との繋がり・社会との繋がりを大切にし、日々支援を行っています。今までの生活を継続するために、弊害になる部分が少なからずあると思いますが、家族・多職種と協力し少しでも解消できるように取り組んでいます。また、生活背景や社会情勢・職員など多様性が求められている現在、ユニットケアの考え方を根底に置き、入居者の想いを実現するために変化を取り組みながら、これからも入居者と一緒に歩んでいきたいと考えています。