ユニットリーダー研修を受講した学びと取り組みについて(特別養護老人ホーム くわのみ荘 鞭馬 忠久)

2021年5月6日 更新

著者介護職・フロアリーダー 鞭馬 忠久    (社会福祉法人 青山会 特別養護老人ホーム くわのみ荘)

 私は今から9年前にユニットリーダー研修を受講しました。他職種から介護の仕事に就いて2年程過ぎた頃、上司からユニットリーダーをやってみないかと話を頂き、とても悩みましたがチャレンジしてみようと思い、リーダー研修を受講しました。研修先は新潟県で、当時一人で旅をしたことのなかった私は、緊張しながら新潟に向かったのを今でもはっきりと覚えており、貴重な経験をさせてもらったことに対し、自施設には本当に感謝しています。その頃、自施設は既にユニットケアに取り組んでいましたが、ケアをしていく中での課題もありました。座学ではユニットケアとは何か?入居者が暮らしを継続していく為に、24Hシートが必要であることを学びました。実地研修先では実際の現場を見学させてもらい、どのように24Hシートを活用しているかを重点的に学ばせてもらいました。研修期間中は、受講者の人達と、それぞれの施設の現状や課題、悩みを話したことで、同じ目的をもった仲間意識も芽生えました。実習を終えて、運営計画書を基に私が取り組んだことは、入居者が過ごすリビングの設えと朝の起床ケアについてでした。設えは出来ていなかったわけではありませんでしたが、もう一度入居者の視点に立ち、物の配置や高さ、何が置いてあると生活を感じられ、落ち着いた環境で過ごすことが出来るのかをミーティングの議題にして話し合いました。実際に自分達がその場で過ごしてみて、くつろげる場になっているかを確認しながら、設えを見直していきました。みんなで考えて作り上げたリビングの設えが完成した時は、充実感や達成感を味わうことが出来ました。朝の起床については24Hシート・一覧表は作成していたものの、活用することがなかなか難しい現状があり、ミーティングでの議題にして話し合いました。スタッフがそれぞれの入居者の起床介助している時間を時間軸にまとめて、現状把握すると、スタッフのAさんは、ある入居者の起床ケアを7時に、Bさんは8時に行っており、スタッフによって差がある事が分かりました。その為、スタッフ全員でもう一度入居者一人一人の起床時間を見直し、新しい24Hシートと一覧表を作成しました。その結果、ケア時間のバラツキがなくなり、異動や急な欠員が出た時もスムーズな対応が出来るようになりました。現在はフロアリーダーとして、ケアの見直しが多くなったユニットには、朝の起床ケアから見直してみたらどうかとアドバイスをしています。これからリーダーをやってみたいと思っている人、リーダー研修に参加される方々には、入居者の為にしっかりと目的意識をもって、積極的に楽しんで研修に参加して欲しいと思います。

本当のユニットケアに出会って(特別養護老人ホーム くわのみ荘 藤岡 真紀)

2021年5月6日 更新

著者介護士・フロアリーダー 藤岡 真紀   (社会福祉法人 青山会 特別養護老人ホーム くわのみ荘)

私は、くわのみ荘に入社して15年になります。11年ほどユニットリーダーを務め、現在はフロアーリーダーとして勤務しています。

私が入社した当時、各ユニットにキッチンがあり、個室には洗面台とトイレが付いている、ユニット型施設としては立派な建物でした。しかし、ケアのあり方は、一斉一律の業務視点のケアが行われていました。
私が入社前に学校でユニットケアのことを知り、「こんなケアができるのなら楽しいだろうな。」との思いで入社したものの、イメージとは全く違いとても残念な気持ちで働いていました。
ところが入社後、1年も経たないくらいに施設長と介護長がユニットケアの研修を受講し、くわのみ荘も施設全体で本格的にユニットケアに取り組む運びになったのです。
まずは、各ユニット(12ユニット)に職員配置がされていなかったので、急遽リーダーを決め、ユニット担当職員を配置することから始めました。
次に24Hシート作成に取り組みましたが、介護長が作ったひな形を見よう見まねで作ったので、何を書いていいのか分からず、空白が多かったことを覚えています。それだけ、入居者一人一人のことを把握できておらず、職員の都合でケアを行っていたことが多かったと気づかされました。

その後、リーダーたちが次々と研修を受講し「ユニットケアなんか無理よ。」と言っていた職員も徐々に気持が変わっていき、チーム一体となってユニットケアに取り組むことができるようになりました。やはり、新しいことに取り組むためには、理解がある職員を増やしていくことが、とても重要だと感じました。

今では、ユニットリーダー研修実地研修施設となり、多くの受講生の方が来られるようになりました。これまで以上にユニットケアに対しての意識が高くなり、リーダーだけではなく職員全員が、24Hシートの大切さを理解し作成・更新とも日々の業務の中に取り入れるようになりました。

本格的にユニットケアに取り組み14年が経過しました。ユニットケアに取り組む前と比較すると「入居者一人一人に寄り添い、その方の暮らしの継続ができるように」と入居者視点でケアを行えるようになりました。
まだまだ課題はありますが、「入居者や家族がここを選んで良かった。」と思って頂けるよう、より良いケアと笑顔を提供していきたいと思います。

変わっていく事、変わらない事。(シルバータウン相模原特別養護老人ホーム 中森 大輔)

2021年4月1日 更新

私がユニットリーダーになってから2年が経ちました。もともと人前で話すのが苦手だった私は、少人数のユニットミーティングで司会をすることにも緊張していたことを思い出します。現在はユニットの職員に助けられながらも、協力して入居者様の生活のお手伝いをさせて頂いています。
昨年度からシルバータウンではインカムを導入しました。
ユニットの職員はどうしても一人で仕事をする時間が多いので、入居者様の対応に追われることがたくさんあります。今までは、他の職員の手を借りたいときには隣のユニットまで行き、リビングに職員が見当たらなければ、各居室を探してようやくお願いしていました。それがインカムの導入によって、自分のユニットにいながら応援を頼めるようになり、入居者様に待っていただく時間が減りました。また他職種からの連絡もリビングにあるピッチを使用していたので、居室で入居者様の対応をしていると出られませんでしたが、インカムを使うことで自分がどこにいても連絡が取れるようになり「電話が鳴っている」という焦りや無駄な動きが減りました。夜勤中もインカムを使用して連絡を取り合うことで急変時や2人対応の方の応援をスムーズに行うことが出来るようになりました。
新しい取り組みには色々な意見や慣れないことあります。介護の現場も記録が紙媒体からパソコンでの記録に変わり、職員会議もリモートを使うことが増えてきました。時代にあわせて働き方も変わってくると思いますが、私たち職員は入居している皆様に毎日笑顔で楽しく幸せな生活を提供していくことは変わりありません。今後も他職種含め、職員が一丸となって入居者様を日々支援していきたいと思います。

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