ふくしまユニットケア協議会が立ち上がりました

2013年5月12日 更新

平成23年5月9日~10日に「ふくしまユニットケア協議会」発足の総会と勉強会が、磐梯熱海温泉で行われました。
純粋に「質の向上」を目指し、勉強会を中心に活動をする会です。福島のユニット型施設の6割を超える参加がありました。

勉強会の始めは、私の「ユニットケアの理念と職員の固定配置の意義」の講義でした。「ユニットケアの研修をしていますが、目的はユニットケアではなく、皆さんの施設が地域で愛される施設になる、その為に、今はユニットケアという手法を用いる」という話から始めさせていただきました。

次は、宮城大学の小野幸子教授の「高齢者の特性と看護の基本 高齢者施設における看護職の役割・機能」のお話しを頂きました。
先生の御講義をお聞きした方はお分かりのように、先生は、高齢者の特性を話すばかりではなく、その為に看護師は、どんな働き方をしたらいいかということまで具体的にお話ししてくださいました。

「ユニット担当制をしき、自分が責任を持つ方法をとりなさい、皆で全員を見ることは、だれも責任をとらないということです」
「オンコールがないようにしたいと言うなら、昼間徹底的に対応しておくことです。それが専門家です」
「受診が多くて大変という看護師がいるが、それは予防が出来ていないからです。自分の能力がないことを露呈している事です」

専門家としての力量をつくづく感じさせていただくお話しでした。

夕餉は、皆で懇親会。人手のないことは、原発関係で尚更のこと。深刻です。その中で共通理解が大事なので、新人研修をこの会でしようという話しも出たりして・・・。

東北にはもうひとつこの様な活動を7~8年している老舗の「岩手ユニットケア研究会」があります。同様に、純粋に質のアップを図る勉強会です。

ダメージが共に強かった東北2県から、「元気」が発信されています。

ページトップへ