「太平燕」の熊本市老施協勉強会に参加して

2013年7月2日 更新

6月27日19時より熊本市の老施協の25年度第1回の「私たちの目指す個別ケアについて考えよう!」という研修会に参加した。

ひと仕事した後の時間(19時~)というのに三百数十名の参加があり、大変驚いた。

24時間切れ目ないサービス提供の施設ケアにおいては、全員参加の研修は難しいが、この時間帯と市内の施設対象(会場まで30分程度)ということでの集客結果と主催者は言っていた。

 

さて、内容はというと、当方の専門はユニットケア研修。参加者の多くは従来型施設。

今年の研修から、ユニット型施設とユニットケアについて定義している。

何故かというと、

「個室とユニットの建物を建てるとユニットケア」

「ユニットケアは個室」というとんでもない誤解が蔓延しているからだ。

 

整理をしてみよう。

「ユニット型施設 → 居宅に近い環境(個室と共同生活室)の下で、居宅に近い日常の生活の中でケア(ユニットケア)を行うこと」

「ユニットケア → 生活単位と介護単位を一致させたケア」

*生活単位=入居者の暮らしの単位。介護単位=介護に当たる職員の単位。

 

ユニットケアとは、職員を固定配置して、一人一人の入居者の暮らしの継続をサポートする仕組みのケア論である。入居者一人一人に対応するには、入居者の単位が大きくては見切れないし、そこを担当する職員も一定量いないと出来ない。この原理を利用すれば、従来型でもユニットケアは出来るのである。

 

入居者をサポートする単位の考え方、それに伴うシフトの考え方、それに伴う入居者のデータの取り方(ケアの視点も整理する必要が有る)、まずはこの事が理解できると体制が組めるので実行可能になる。

 

入居者に対するサポートには当然「熱い想い」は必要だ。それだけでは誰でも同じようなサポートは展開できない。今大事なことは、誰でも無理なく一定のサポートが展開できること、この仕組みをつくらない限り、高齢者介護は継続出来ないだろう。

 

介護職で大事なこと。この仕組みを理解し、実践できるのも仕事の一つ。とお話しをさせていただいた。皆真剣に聞いてくださった。

 

話は変わるが、「太平燕=タイピーエン」を御存知だろうか?

熊本の名産。「馬刺し」だけではない。これが有名なのである。どんなものか・・・?それは各自調べていただきたい。

到着の昼・夜・翌日朝食、三食とも太平燕を頂いた。(毎食頂いてもおいしい。)それぞれにだしの味(中華・チキン・和風・・・)が違い、上の具も違う。熊本では給食に出たり、コンビニでも売っているそうだ。

 

私の好きな熊本産は、もうひとつ。「いきなり団子」。これも最高。     (秋葉)

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