高齢者の気持ち

2013年7月10日 更新

東北新幹線「はやて」に乗った。

乗った「はやて」は、東京・仙台間は1時間37分。東京では、通勤距離である。

そこに、上野から老夫婦が乗ってきた。

「段差があるから、もっと足をあげて・・・」そんな大きな声が聞こえていた。

 

ご婦人は、歩行器を使いゆっくりゆっくり歩いている。耳も少し遠いかな…?

「要支援1」であってもおかしくないふるまいである。

ご主人は、腰にバルーンをぶら下げており、御婦人と同様の動きであった。

 

走って1時間もしない中、あと40分は残っている中、ご婦人がゆっくりゆっくりと歩行器でデッキまで歩いてきた。そして、車掌さんに「仙台に停まるのは1分と聞いた。自分たちはすぐ動けないので、もうデッキに出ている。今、連れも来るから・・・。」

ご主人も遅れて出てきた。

 

車掌さんは、まだ時間が有るから大丈夫とお話ししていた。

付き添いの息子さんもあわてて出てきて、説明をしている様子であった。

ご主人は席に戻り始めたが、御婦人は、そのままデッキに歩行器の椅子に座り続けて降りるスタンバイをしていた。40分も・・・。

 

すべてがすべてではないが、このことを忘れないようにしていきたいものである。

(まる)

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