凛とたたずむ姿

2013年2月13日 更新

JRお茶の水駅の一日当たりの乗降者数は、10万人強。

お茶の水橋口と聖橋口の2つの改札口があり、その改札口も左右に分かれているので、一つあたりの乗降者数は、均等割りすると、1日当たり25000人強となる。

 

都内は、緑化の規制が有るとやらで、この頃建つお茶ノ水界隈の高層ビルの地上部分は、あたかも植物園と思うような珍しい木々と草花が有る所もあり、都会の中に癒しを与えてくれている。

 

お茶の水橋口を左側に行く駅の辺りは、従前の駅の面影がまだ強い所である。小さなお店が密集している。その車道と歩道の境にプラタナスが数メートル間隔で植えられている。その根元を見れば50センチ四方位が土の部分で後はコンクリートである。次のプラタナスまでには、30センチくらいの土の部分でつながっている。その空いている部分はオオムラサキで埋め尽くされており、そのわずかな空き間に店の方が植えたであろう植物がいくつかある。

 

この様な緑化は何十年前のものなのか、道に木が植えてあればいい、緑化をしていればいいと感じ取れてしまう。木々は自分の姿を現すのではなく、邪魔にならないように切り揃えられている。

 

この様な環境の駅を出てすぐの所に、サザンカの木がある。根元をみるとかなりの年期物である。ご多分にもれず、通行の邪魔にならぬように切り揃えられているが、11月頃から4カ月も淡いピンクの花を咲かせてくれている。

 

25000人の乗降者が毎日この前を通っている。

道を見ながら、先を急ぐ早足取りの目は、空に続くこのピンク色に、何人が染まっているだろうか・・・?

 

サザンカは、今日も窮屈な姿にもかかわらず、淡い純な花を咲かせている。

(RUN)

ページトップへ