知っているということ
2013年5月23日 更新
5月13日より、25年度のユニットケア研修がスタートした。
今年度の研修の取り組みは、ユニットケアを実践している実地研修先の施設長や指導者の方々をメンバーに、ユニットケア実践のために、今求められている具体的ノウハウや受講生像の分析等を行ないながら進める、小委員会を多く用い、多くの声の共、運営している。
この頃の受講生の傾向ではあるが、今年は、特に「男性の受講生が多い」。
「介護は女性の仕事」というような幻想はもう通用しない。
ユニットケアが制度化され、10年。
ユニット型施設のみの就職経験の人も増えてきている。
そうなると、「多床室、温冷配膳車・・・は、何もの?」という受講生も増えてきている。
そして、個室が当たり前、10人前後の少人数ケアが当たり前の職員も多いということだ。
そんな中、「入浴には、もうストレッチャーはいらないのでしょうか?」という声が有った。そのような経験のない私は、最初、何のことかピンとこなかった。
そういえば、写真でみた事が有る、ストレッチャーに乗せ、浴室まで入居者を移送している風景を。
重度化で機械浴がメインになっているようだ。順を追って対応を見つけていく。
「各ユニットに浴室ですよね。重度化対策はリフトで、かなりの確率で出来ています。
もし移動するとしても、車いすは使用できないですか?モジュラー型車いすも有りますよね。ストレッチャーで移動するより、入居者にとってもいいし、人手も少なくて済みますよね。」
いろいろな方法を知っている事は、いい事である。研修でも引き出しを多くするために「仲間をつくる」を大事にしている。
しかし、その「持ち得ている知識を問うこと」、これも大事なことだ。
今年も、介護現場のいろいろな話を聞かせてもらい、一緒に喜び、悩み、考える研修がスタートした。
秋葉