平成26年度前期ユニットケア研修関係者連絡会・勉強会

全国55施設のユニットリーダー研修実地研修施設の関係者が集結

去る4月24日(木)、御茶ノ水ソラシティカンファレンスセンター2F・ソラシティホールEASTにて、「平成26年度 前期ユニットケア研修関係者連絡会・勉強会」が開催され、ユニットリーダー実地研修受け入れ施設の施設長、受け入れ担当者、行政担当者等、全国55施設・行政あわせて133名の方が一堂に会しました。

山野良夫会長

開会に先立ち、日本ユニットケア推進センターの山野良夫会長より「現在、ユニット型施設は全体の30%、残り70%は従来型ですが、我々のノウハウは従来型でも間違いなく通用します。平成26年度は関係団体と共に協力しながら、入居者一人ひとりを尊重していくという『思い』を全国の施設に拡大していきたいと思います」と挨拶がありました。

秋葉都子センター長

続いて、秋葉都子センター長より「ユニットケアが制度化されて10年、着実に仲間が増え、今年度は新規ユニットリーダー研修実地研修施設として6施設を迎えるができました。口先だけではない『質の高い』ケアを行っている見本が皆様なのです」と力強い言葉から連絡会はスタートしました。

まずは、平成26年度より新たに加わったユニットリーダー研修の実地研修受け入れ施設の紹介及び各施設長からの挨拶があり、平成26年度実地研修受け入れ施設の「指定証」を、実地施設を代表して北海道「特別養護老人ホーム 稚内緑風苑」、鹿児島県「特別養護老人ホーム 慈眼寺園」に山野会長より授与されました。

指定証の授与

続いて平成25年度の事業報告、平成26年度の事業計画として、ユニットケア施設管理者研修、ユニットリーダー研修、ユニットケア指導者養成研修に関する報告があった後、ブロックごとに今年度の方針確認と活発な意見交換を行いました。午後からは、ユニットリーダー研修実地研修施設の更新調査について、実地研修施設の役割を再確認し、更新調査の枠組みなどの説明があり、プログラムはすべて終了しました。
今回の連絡会は、全国より集まった55施設の結束をさらに強め、新年度の活動に弾みをつけ幕を閉じました。

平成26年度 ユニットケア研修運営員会・ユニットリーダー研修小委員会

ユニットケア研修運営委員会 委員長
社会福祉法人長岡京せいしん会 理事長 五十棲 恒夫

五十棲恒夫

ユニットケアの素晴らしさは、入居者やその家族だけでなく、働く職員のやりがいや自分の素晴らしさを発見できる形態だということを、一人でも多くの職員さんに理解していただき、広めていきたいと思います。ただし、施設管理者、ユニットリーダー、職員等それぞれだけの取り組みでは不十分であり、スタッフのチームワークが大切なのです。我々も、入居者だけでなく、入居者の家族までも見据えた実地研修を行っていかなくてはなりません。その考え方を学びに来る実習生にも期待しています。知識向上のためだけに参加するのではなく、実習生の後ろには入居者やその家族、研修に来ている間、留守番をしてくれている仲間がいることを自覚して学んでほしいと思います。

ユニットリーダー研修小委員会
社会福祉法人翔陽会 特別養護老人ホーム清明庵 施設長補佐 滝川 将史

滝川将史

昨年度まではユニットリーダー研修に関わる委員会が3つありましたが、今年度は「ユニットリーダー研修小委員会」という形で一つになりました。その小委員会の中に、「指導者養成研修の見直し」、「指導者勉強会統一プログラムの策定」、「ユニットケア普及のためのDVD作成」の3つのワーキングチームを設け、各担当者を決めて皆で協力し合いながら運営していきます。昨年まで個別に活動していた3つの委員会の反省を踏まえ、連携を強化しより良いものを作っていきたいと思います。

ユニットリーダー研修:指導者から抱負

社会福祉法人せんねん村 特別養護老人ホームせんねん村 係長 荻森 直紀

荻森直紀

平成19年に指導者養成研修を修了し、ユニットリーダー研修でコーディネーターを務めて早や7年。その実感がないのが不思議なくらいです。振り返ってみると、初めは前に出るだけで汗が出るくらい緊張していたのを思い出します。受講者の皆さんが一斉に自分の方を見るので、頭が真っ白になったりもしました。今思えば、その時の受講者の皆さんに、私の緊張感が伝わり、堅苦しい研修だったのかもしれません。
コーディネーターは、受講者の表情などから伝え方を工夫したり、理解度を確認することが重要な役割で、その為には場の雰囲気づくりが非常に大切だと感じています。
今年度は、受講者の皆さんと共に学び合う雰囲気づくりを目指し、なるべく多くの方とコミュニケーションをとりながら研修を進めていきたいと考えています。

平成26年度 ユニットリーダー研修 新規実地研修受け入れ施設ご挨拶

今年度、5か所の特別養護老人ホームと1か所の老人保健施設が、実地研修施設として指定されました。
前期(5月~10月)、ユニットリーダー実地研修施設として受講者の受け入れを行っていただく3か所の施設の代表の方から意気込みをお話しいただきましたので、ご紹介します。

岩手県 社会福祉法人松園福祉会 特別養護老人ホーム花巻あすかの杜 施設長 大山 拡詞

大山拡詞

2年前のユニットケア施設管理者研修でカルチャーショックを受けて以来、さまざまな方のご支援とアドバイスをいただき、ここまで来ることができました。皆様への感謝の気持ちを忘れずにこれからも進んでいきたいと思います。今年度の施設の目標は「チームワーク」「笑顔」「ハート」です。受講者を快く受け入れられるよう頑張りますので、これからもよろしくお願いいたします。


和歌山県 社会福祉法人三養福祉会 特別養護老人ホーム白浜 日置の郷 施設長 嶋中 多賀子

嶋中多賀子

2回目の挑戦でようやく皆様のお仲間になることができました。しかし、これが目標の達成ではありません。今から一生懸命努力継続をしながら、地域に根付いて愛される施設を目指したいと思います。毎回、勉強会等に参加することによって、いろいろな経験をさせていただき、それが自分の力にもなり、励みにもなっておりますので、これからもご指導のほど、よろしくお願いいたします。


鹿児島県 社会福祉法人希望会 特別養護老人ホームやすらぎの里 施設長 米丸 和孝

米丸和孝

私どもも2回目の挑戦で受け入れ施設になることができました。その間、建物のリニューアルに当たり、さまざまな施設を見学させていただく中で、「ユニットケアは難しい」と感じていましたが、実際に取り組んでみますと、とても素晴らしいものだということを実感しました。これを地域に広めることと、同業者とともに、暮らしの継続、「食べて、寝て、出す」、これを在宅であっても施設の中であっても継続していくことを、常に念頭に置いていきたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。

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