『ここで良かった』と思ってもらえるように…(サンシティ北条 介護部長)

2025年6月18日 更新

著者介護部長 重見 美紀   (特別養護老人ホーム サンシティ北条)

 愛媛県松山市にある特別養護老人ホームサンシティ北条の介護部長 重見です。私たちは2020年に開設しましたが、新型コロナウイルス感染症の拡大により入居者へ思うような暮らしの提供ができず、ご家族には面会や外出の機会も殆どないなか、統括責任者より「愛媛県第1号のユニットリーダー実地研修施設を目指そう」と相談がありました。ユニットケアがどういうものなのか想像もつかず、直ぐに返事は出来ませんでした。

 私たちはユニット型ではありますが、一斉介護を行っており入居者一人ひとりの暮らしを考えたケアとは程遠く、『ここで良かった』と思ってもらえるケアを目標にしていたことすら忘れかけていました。入居者の暮らしに目を向けた時、皆が同じ暮らしをしている事に違和感がなく、入居者からの『起きたくない・食べたくない』という言葉の意味を理解していなかったと感じ、入居者の暮らしが少しでも豊かになれば…との思いで、ユニットリーダー実地研修施設を目指そうと決意しました。

 サンシティ北条の理念である「自分らしい暮らし」が継続できることを第一に考え、推進センターの短期集中サポートを受け、ユニットケアを一から勉強し直し、「利用者」ではなく「入居者」へ呼び名を変える事から始めました。

 ご家族や地域の方々に声をかけ、沢山の家具や小物などを譲っていただき、入居者の居室に自宅で使用していた学習机や趣味で作られたパッチワークの小物などを持ち込み、暮らしの場へ変わった時に入居者が馴染みの物に囲まれ、表情豊かになっていく姿を見て、沢山の方々の協力のお陰で暮らしが豊かになっている事を実感する事が出来ました。

 取り組みを開始し、約1年半の間、気持ちが途切れ涙する事もありましたがユニットリーダーを中心に入居者の暮らしが豊かになるよう頑張っている姿を見てとても心強く頼もしく思います。『ここで良かった』と思っていただけるよう実地研修施設としてスタートとして行きたいと思います。

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