正しいユニットケアの実践を目指して(特別養護老人ホーム杏樹苑爽風館 施設長 酒本 隆敬)

2023年5月1日 更新施設長

 社会福祉法人杏樹会が運営している特別養護老人ホーム杏樹苑爽風館は、2015年4月に法人内で3番目に開設された施設です。特別養護老人ホームの定員は10ユニット100室で、併設してショートステイサービスが2ユニット20室となっております。

 法人の方針は「利用される方が主体である」ということです。杏樹会のサービスを利用される方が「利用してよかった」と言っていただけるように、自己成長をする事に価値観を持った心ある福祉人の育成に励んでいます。

 杏樹苑爽風館では、独自にその理念を職員の行動指針とし、「私たちはどんな時もその人らしさを大切にします。」「その人の求める居場所と暮らしの継続への思いに尊敬の気持ちをもって応えます。」と定め、職員皆で入居者の暮らしの継続に努めております。

 杏樹苑爽風館は、最寄り駅まで徒歩5分程の閑静な住宅街に隣接した地域に建っており、近隣には系列の保育園や幼稚園など子どもの元気な声が入居者を和ませてくれる環境です。

 杏樹苑爽風館では、開設時より日本ユニットケア推進センターが伝えてきた「ユニットケアの実践」と「地域で愛される施設作り」を目指して活動してきました。そのことにより、今日、これから、ここで、どのように暮らし続けたいかという希望に、生活全般をとらえた細やかなアセスメントを通じて、意向や好みを大切に、自分で出来ることとサポートの必要なことを捉えた自律的なケアが実践でき、日々支援をしています。特にコンチネンスケアでは、より細やかなアセスメントによる個別ケアを実践しており、また埼玉県でのモデル事業の実績から近年では介護ロボットとICTの連携等テクノロジーの活用にも力を入れております。

 本年度よりユニットリーダー研修実地研修施設として活動することとなりますが、先人の方々が築き上げたユニットケアの名を汚さぬように職員皆でユニットケアの研鑽に努めてまいりたいと考えています。皆さまどうぞよろしくお願いいたします。

   

ユニットケアに向き合って(特別養護老人ホーム杏樹苑爽風館 石川瑞穂)

2023年5月1日 更新

「一人ひとりの方と向き合ったケアをしたい!」と思い開設する杏樹苑爽風館に入職したのが今から8年前のことになります。

 初めは自分自身の知識や技術を高めながら「ユニットケアとは何か?」ということからのスタートでした。未熟な部分ばかりでしたが、徐々に「一人ひとりの方と向き合い、ケアを行えているのでは?」と、ようやくそう思えるようになった頃には、開設から数年が過ぎていました。

 自身がユニットリーダー研修を受講し実地研修施設を体験することで、ユニットケアを推進する施設を目指すという目標が明確になり、地域で愛される施設となるために、ユニットリーダーを中心に様々な研修に参加していきました。

 当初は、施設全体に向けて研修も行ないましたが、組織全体の意識を統一や目標・ゴールを共有することはが難しく、悩む日々でした。

 そうこうしている内に月日は経ち、新型コロナウイルスによる劇的な社会変化があり、ケアに対する自信を無くし、実地研修施設になることを諦めててしまいそうになったり、職員全員の気持ちを一つにするのは無理なのではないかと考えることもありました。しかし、「私達はユニットケアがしたい」、「ここまで頑張ったのに全てを諦めてしまって良いのか?」と自問自答する日々が続き、たくさん悩みました。

 そんな時に背中を押してくれたのは施設長の言葉でした。「やるだけやって実地研修施設になれないのは仕方がない。でも自分達の今までのケア、これからのケアに間違いはないと自信を持とう」と言われました。その言葉を聞いた私たちは諦めずにリーダーを中心に議論を重ねユニットリーダー研修実地研修施設となることができました。チームとして一つ上のステージに上がれたと感じています。

 現在私たちは、ユニットリーダー研修実地研修施設となることが出来ましたが、ここがゴールではなく、新たなスタートとして、更にチームとしての向上を目指し努力しているところです。

 その努力が入居者一人ひとりと向き合うこととなり、杏樹苑爽風館に住まわれている方々の生活を豊かにすると確信しています。

 ユニットケアを志す施設の方々に「杏樹苑爽風館は素敵な施設だな」と思っていただけるよう、熱意、誠意、創意を持ってこれからも取り組んでいきます!

 皆さま、これからどうぞよろしくお願いいたします。

ユニットケアへの想い(介護老人福祉施設 紡木長屋 施設長 小幡 明)

2023年5月1日 更新施設長

 介護老人福祉施設 紡木長屋(ツムギナガヤ)は、山梨県上野原市にあります。県最東部に位置し、桜の名所、大野貯水池のほとりにあります。

◆紡木長屋(つむぎながや)の由来について
 T  SUMU  GI  (紡ぎ 住む 木)
 木の家に住み、人と人の繋がりを紡いでいく。
 一つ屋根の下、それぞれ独立して暮らしながらも、共同での仲間意識を構築して暮らしていく。

 長屋は、一戸の家として壁を共有して繋がっていますが、それぞれ独立した玄関を持っています。つまりそれは、ユニット型の特養施設そのものです。
 木に囲まれ、人の温もりのある『長屋』。コミュニティ意識が希薄となりつつある今、人の温もりを感じられる長屋という住まいが見直されています。そんな長屋なら、地域の方々も気兼ねなく遊びに来てくれるのではないか、そんな思いが込められています。
 紡木長屋のユニットケアの取り組みは、4年目を迎えます。
 大切にしていることは、ユニットケアは特別なものではなく『あたり前のこと』『人として何ができるか』を考え行動することの大切さを伝えています。
 コロナ禍ではありますが現在は社会との関係性を大切にし、外出の機会を作るようにしています。また、四季を肌で感じながら生活できるように取り組んでいます。
入居者が喜びを感じ、職員もともに喜びを感じられるユニットケアを求め努力して参ります。

 

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