『「終の棲家」を「我が家」にする』とは…(域密着型特別養護老人ホーム光陽の杜 小牧 ひろみ)

2024年4月19日 更新施設長

「光陽の杜」は鹿児島県姶良市に平成29年4月、地域密着型特別養護老人ホームとしてスタートいたしました。事業計画、建物設計の段階から「ユニットケアの実践」を見据え準備を進めて参りました。
当施設のユニット名は「地域密着型」である特色を活かし、地域の名称を使い○○1丁目~3丁目と命名しています。コロナ禍以前には地域で開催される行事への参加や地域ボランティアの方の活動受入、同敷地内にあります当法人運営の認定こども園の園児たちとの交流なども行っておりました。コロナが5類へ移行されたことを受け、今後はまたそれらの活動を再開して参ります。
開設から6年、『「終の棲家」を「我が家」にする』という理念のもと、我々の目指すユニットケアを実践して参りました。そして昨年一年間は、「実地研修施設」を目指しスタッフ全員で改めて「ユニットケア」について学び、これまでのケアや取り組み、入居者への向き合い方、入居者を取り囲む環境などを見返してみました。そしてこの度「ユニットケア実地研修施設」の指定を受けることができました。
さて、いざ!研修施設の認定!を受けてからというもの、既に私は大いなる緊張感と責任感で身の引き締まる思いでおります。おそらく受け入れ担当者含め他の職員たちも同様でしょう。
医療畑からきた私にとりまして、介護の世界は初めて飛び込んだ場所であり、戸惑うこと、迷うこと、悩むこと、日々、何かが起こります。これまでには何度も看取りという貴重な経験もさせて頂きました。人生の最期をどこで迎えるか?迎えたいか?どのように迎えたいか?入居者・ご本人の意思?ご家族の希望?…都度、考えさせられます。そしてそのたびに、我々に出来ることは何か?入居者が何を望まれているのか?どのようにコミュニケーションを取っていけばいいのか?そこから何を学び、この先にどのように活かしていくのか?職員と共に悩み、考えていくことは尽きませんが、理念である「我が家」を追求し、入居者が日々、穏やかに、その方らしく、その方のペースで、暮らすことができますようユニットケアを実践して参ります。

『施設』ではなく、『お家』を… 暮らす場所として(特別養護老人ホーム 結いの郷 理事長 安田 篤)

2023年10月2日 更新施設長

著者理事長 兼 施設長 安田 篤   (社会福祉法人悠 特別養護老人ホーム結いの郷)

はじめまして。愛知県丹羽郡扶桑町にある地域密着型特別養護老人ホーム結いの郷の安田と申します。
今年度より実地研修施設の仲間入りということもあり、身の引き締まる想いです。
平成24年より木造平屋建ての地域密着型特別養護老人ホームとして運営しております。
建築のコンセプトとして、『施設』ではなく、『お家』を。
人が人として当たり前に暮らせるように。いつまでの馴染みの地域で住み続けたい。いつまでも家族と関わり、本人らしく過ごしたい。
そんな想いをカタチにしたく、木造の平屋建て、また3つのユニットを分棟して『お家』を造りました。
廊下には畳を敷くことで、和風な日本家屋をイメージし、裸足で歩かれるお年寄りもいらっしゃいます。
施設や病院で入居者が靴を脱ぐことは少なく、靴を脱いで裸足で過ごすことができる環境も特色の一つと言えます。
地域密着型の大きな利点は、ご家族も近隣の地域に住まれており、来訪も非常に多い、加えて馴染みの地域だからこそ参加もしやすく、入居者ひとり一人の暮らしを継続できる場として存在して いることがあります。
2020年より新型コロナまん延に伴い、家族や地域と関わる機会が減っていき、社会から切り離された生活を送るお年寄り。その姿を見て、果たして自分たちは何を大切にやってきたのか?コロナを理由に人としての尊厳を守れているのだろうか?様々な疑問が湧いてきます。
ユニットケアに対する理解の浅さ、理念の浸透の薄さ、課題を抽出し、もう一度『施設』ではなく、『お家』を造った意味を考え、動き出すキッカケとなったのが、実地研修施設を目指すことでした。

一つ一つの体系整理が、日々を疑問に感じていた職員にとって、解決の糸口となりました。お年寄りの笑顔が増え、お年寄りとの会話が増えることで、この環境を活かす意味、目的を職員皆で共有出来ました。
少しでも笑顔と笑い声の多い『お家』(ユニット)にどうぞお越しください。

 

ユニットケア推進について(特別養護老人ホームゆーとりあ 松江 炎)

2023年10月2日 更新施設長

特別養護老人ホームゆーとりあは大阪府堺市中区にあります。平成27年4月に新設し、当初から実地研修施設になることを目標にしてきました。
ユニットケアを推進していくには理念を共有し、全職員が同じ思いでそれぞれの役割を果たしていくことが大切ですが、長い年月の間には職員の入れ替わりもあり、理念を常に発信し続けることの重要性をこれまでに痛感してきました。今年は阪神タイガースがリーグ優勝を果たし、関西はとても盛り上がっていますが、岡田監督が発した「アレ」というキーワードを常に掲げ続け、チーム内だけでなくファンや一般市民を巻き込んで、ひとつの目標に向かっていったことは、チームワークという観点において、ユニットケア推進における理念の浸透に通じる部分があると思いました。加えて「具体的でわかりやすい方針の実践」、「各選手がチーム内での自分自身の役割やできることを理解、実行したこと」等が「アレ=優勝」につながったのではないかと思いました。

このたびゆーとりあは実地研修施設となり、9月から研修生の受け入れをさせていただいています。実地研修施設となるまでに、開設当初の目標よりも年月がかかりました。その間、新型コロナウイルス感染症の流行もありましたが、業務改善・生産性向上を図るため、新たな記録デバイスの導入、介護マニュアルの見直し、介護報酬改定に対応するための情報共有システム活用等、ユニットケアを推進するための基盤作りを行ってきました。また、コロナ禍で人や社会とのつながりが断たれ、ご入居者とご家族が自由に会うことができなくなり、ソーシャルディスタンスやマスク越しのコミュニケーションを経験したことで、全職員が「関わりの大切さ」を感じ、ユニットケアをさらに推進する原動力になったのではと思っています。

初回の研修生受け入れの際に、ユニットリーダーや職員が気負うことなくいつも通りのケアを行い、自分たちが行っているケアについて根拠を丁寧にご説明し、挨拶や言葉がけをすすんで行っている様子等を見ていると、ゆーとりあはこれからも皆で成長していける、と感じました。まだまだ改善しないといけないことはありますが、皆で理念を共有し、実現に向けて地道に取り組んでいきます。

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