「チーム全員で入居者様の暮らしの継続を支援」(特別養護老人ホーム花巻あすかの杜 佐々木俊幸)
2017年8月15日 更新
平成20年に施設を開設してユニットケアを始めてから10年目になりますが、その年からの入居者様が7月に114歳を迎え、施設で誕生会を開催しました。
4月頃は熱が出て心配した時期もありましたがユニットスタッフだけでなく看護・栄養職との連携で乗り越え、今ではユニットを訪問すると、介助は必要ですが好きな時間に起きて食事をし、好きな農業雑誌を読んだり、毎日自分のペースでゆったりと生活をしています。ご家族は毎日のように訪問され、自分の家のお母さんの部屋で過ごすようにお話をされて帰ります。誕生会には多くのご家族がみえられ一緒に祝福し喜んでおられました。
当施設の支援方針は①一人ひとりの生活を大切にし、ここで暮らしてよかったと感じられるように、②毎日が快適で安心感が得られるように、そして、③入居者様とご家族様の思いが形にできるように支援することです。チーム全員で協力し合って入居者様の「暮らしの継続」を支えている職員を誇りに思います。
「支援のあり方を追求する人々との出逢い」(特別養護老人ホーム 和里(にこり) 吉川 聡史)
2017年8月1日 更新
開設時は、温冷配膳車による食事配膳や排泄の定時交換など、集団的な関わりとなっていました。各職員は違和感をもちつつも、“ユニットケア”、“その人らしさ”、という言葉を都合よく解釈しながら、忙しく“業務をこなす”という日々が続きました。
現在の理念は,「その人を取り巻く人々や社会とのかかわりをもち、人として受け入れられ、尊重されていると本人が実感できるように、共に行っていくケア」というパーソン・センタード・ケアを価値基盤としています。
この価値基盤に至った経緯には、本人とともに悩み、考え、実践していく人々との出逢いが大きく影響しています。支援の本質を追求する人たちの何気なく使用する言葉によって、私たちの思考や施設の文化は深まっていると思います。
私たちは、まだまだ発展途上です。地域の期待にどのように持ち堪えるのかをともに考え、チャレンジしましょう!
「施設を利用しなければならなくなったとき」(特別養護老人ホーム メープル 佐藤将広)
2017年8月1日 更新
私の祖父は90歳を過ぎても自分で車の運転をし、自由な老後生活を送る人でした。
そんな祖父が病気を患い入退院を繰り返し、もう自宅での生活が困難な状況になったときメープルを利用することとなりました。
それまでは自宅で自由な生活を営んできましたから本人もその自由な生活が奪われ、集団生活を余儀なくされるのではと心配したようですが、ユニットケアの目指すところである『暮らしの継続』により本人らしい生活がその後も送れ充実した毎日を謳歌していました。
自宅での生活が困難になったっとき、自宅で過ごしていた生活が続けられるとしたら、施設への入居もそんなに悪いものではないと思いませんか?