本物のユニットケア施設を目指して(特別養護老人ホームくつろぎユニット施設長 藤田昌大)

2023年6月1日 更新施設長

 私たちの施設「特別養護老人ホームくつろぎユニット」は、北海道の東部・北見市にあります。北見市は盆地のため、冬はマイナス20℃を下回り、夏は本州と変わらない暑さになりますが、カーリング(ロコ・ソラーレ)やハッカ、生産量日本一の玉ねぎや焼肉で有名な町です。
 くつろぎユニットは4ユニット40床の開設7年目になる比較的新しい施設で、同じ敷地内に従来型特養(110床+ショート18床)が併設しています。
 もともと「介護療養型」だった病院の一部を特養に転換した経緯があり、開設当初から看護職員を夜勤に配置し、地域の医療看護の必要性が高い方を受け入れてきたため、施設というより病院の雰囲気に近く、「ユニットケア」とは程遠い状況からのスタートとなりました。
 大きく動き出したのは昨年になってからで、ひとりの職員の熱い思いからでした。その職員は、当施設では介護長を務めており、今回、実習受入担当者になります。
 「本当のユニットケアをしたい!」「そのために実習施設を目指したい!」と、ユニットリーダー研修を受講したリーダー職員を中心に、その輪は徐々に広がり、施設長である私も心を動かされました。
 何もないところからのスタートは設えにも結構なお金が掛かります。法人の理解や強力なサポートが必要なのはもちろんですが、何より大切なのは職員が主体性をもって取り組むことです。当施設では図らずも新型コロナウィルスの大規模クラスターを職員一丸となって乗り越えたことで、結束力が最大値に達し、「やるなら今でしょ」という絶好のタイミングで実習施設への審査にエントリーすることができました。
 推進センターの皆様の熱い指導と職員たちの努力で、短い準備期間でしたがどうにかギリギリのラインで合格することができました。
 しかし本当に大変なのはこれからであり、職員もまだまだであることは自覚しています。
「協調の精神と思いやりの心」の理念の下、地域で選ばれる本物の
ユニットケア施設として、これからも成長していきたいと思います。

 

「ユニットケアの1合目」(特別養護老人ホームくつろぎユニット 椎名 章)

2023年6月1日 更新

 当施設は平成24年8月に従来型特養が開設され、そのおよそ5年後の平成29年4月ユニット型特養を35床で開設した北見市の中でも比較的新しい施設です。昨年度4月から5床増床となり、今では40床(4ユニット)で運営しております。

 ユニット型特養が開設した当初は、正直に言いますと「ユニットケア」は全くできておりませんでした。私が従来型からユニット型への異動の辞令を受け、ユニット型へ配置となり、ユニットケアについてゼロから勉強していく中で、当施設が「ユニットケア」からかけ離れてしまった施設であることに気が付きました。職員目線の「集団的処遇」が基本となっており、ユニットケアは行われていませんでした。施設の設備などのハード面に関しても、家というよりも施設・病院を感じさせるようなものでした。

 あまりにも離れすぎていましたので、自分自身がユニットケアについてしっかりと学び、伝えていかなくてはいけないと感じ、ユニットリーダー研修を受講しました。まさに、当施設との違いに衝撃を受けるような内容の研修でした。

 施設に研修で学んだ改善点を持ち帰り、改善への取り組みを行っていきましたが、全てが上手くいきませんでした。それまで画一的なケアを行ってきており、職員の気持ちを変化させることがとても困難でした。ユニットケアへの学びを浸透させるべく、様々なユニットケアに関わる研修やセミナーを受講し、ハード面の改善に取り組む中、推進センターの「ユニットリーダー研修実地研修施設新規募集説明会」に出会い施設長とともに参加しました。他の施設の取り組み状況を知り、説明会では様々な質問をしました。そして施設長と相談し実地研修施設としての審査を受けることを決断しました。その結果、私達は12月上旬に書類審査を受け、翌年2月1日現地調査を実施し、選定委員会を経て2月6日に指定を受けることが出来ました。

 短期間での挑戦となりましたので、間に合うのかがとても不安でした。センターの皆様のご協力があり、当施設も何とかスタート地点まで進むことが出来ました。当施設は「ユニットケアの1合目」であると認識し、これからも高みへ向けて歩みを進めていきたいと考えております。

心願成就~実地研修施設の仲間入り~(個室ユニット型特別養護老人ホーム松籟の丘 鈴木真理子)

2023年6月1日 更新施設長

 皆さん、はじめまして。

 このたび実地研修施設の仲間入りをさせていただくことになりました個室ユニット型特別養護老人ホーム松籟(しょうらい)の丘と申します。どうぞよろしくお願いいたします。

 私達、松籟の丘は関東の最東端、千葉県銚子市にあります。銚子市は千葉県のマスコットであるチーバくんでは耳の先端部分の所にあたります。魚と醤油のまち、日本一早い初日の出の犬吠埼でご存じの方もいらっしゃるかと思います。私達の施設は、銚子市の中心部から約10㎞西に位置した所にあります。
施設の歴史を紹介しますと、前身は昭和42年に千葉県で最初に整備された特別養護老人ホーム外川園でした。銚子市から事業移譲を経て、平成24年に現在の場所に建設し、従来型96床に個室ユニット型40床を加え、松籟の丘として生まれ変わり、昨年10年を迎えたところです。
 新たな施設でのスタートに際し、措置の時代から染みついた集団ケアからの脱却を誓い、「ここで暮らしてよかった そう思っていただける支援を目指します」という理念を掲げ、職員一丸となってケアの見直しに取り組み始めました。ユニットケアを学び、いかに職員中心のケアを行ってきたかを思い知り、職員の意識改革が何より一番苦労したことを思い出します。時が過ぎ、暮らしを支える者として自覚した職員の変化は、入居者を笑顔へと導き、本当の意味で自分達が生まれ変われたように感じています。
 少しずつ自分達のケアの変化を自信に変えつつあった平成30年、千葉県内にも実地研修施設を作りたいと決意し、試行錯誤を繰り返しながら取り組んで来ました。新型コロナウイルス感染症対策中心であった期間を経て、夢叶い、今年2月に仲間入りをすることが出来ました。まだまだ至らないことが多いと思いますが、10年の節目を契機に、心新たにこうしてスタートが切れますことに感謝し、更にユニットケアを学び、成長していきたいと思います。当施設でお会いできますことを楽しみにしております。

   

 

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