新型コロナウイルスとの3年間とこれから(特別養護老人ホームあすなろ 髙橋 梨紗)

2022年11月1日 更新

日常が一変したのが約3年前。ニュースを見て「こわいなあ」と思っていたものが、瞬く間に広がり、自分の地域にも押し寄せ、自分の生活、入居者の生活も変わっていきました。
私たち高齢者施設で働く身としては、ウイルスの運び屋になってはならないという緊張感、使命感、恐怖感が常に側についてまわりました。医療・福祉従事者は誰しもこの気持ちを理解してくれると思います。
面会での対策は、オンライン面会や窓越し面会、アクリル板越しの面会など、感染者数の増減により様々な事を試みました。看取り期は感染対策を強化し、最期の時間を一緒に過ごしてもらっています。ご家族は「最期だけでも一緒に過ごせて良かった。」とおっしゃってくださいますし、コロナ禍だから仕方がないと理解もしておりますが、言いようのない寂しさを感じます。いつになったら家族と手と手を合わせ、しっかり顔を見合わせて笑いあえる日が来るのでしょうか。
私たちは、閉鎖的にならないよう、さみしさを軽減できるよう、イベントごとは大いに盛り上げます。一人ひとりの外出したい気持ちをくみとり、感染対策をしたうえでできるかぎり希望に沿えるようにしています。
以前のように入居者とお寿司を食べに行ったり、ご家族とお部屋でゆっくり過ごしたりと穏やかな日常が、一日でも早く戻ってくるのを願うばかりです。

ユニットリーダーの役割の再認識(特別養護老人ホームあすなろ 及川 真弓)

2022年11月1日 更新

ユニットリーダーという役職に就いてから「リーダーはこうあるべき」「リーダーの役割とは・・・」「自分のユニットをどうしていきたいか」等、様々な事を考えるようになりました。頭ではわかっているつもりでも、実際はどこまでできているのか、他のユニット職員にはどう見えているのかと不安に思うこともあり、リーダーとしての役割を果たすことの難しさを痛感する日々です。
自分の考えや思いをうまく伝えることが苦手な事もあり、負の感情だけがユニット職員の皆に伝わってしまったこともありました。しかし、それでは皆のモチベーションを下げるだけで、理想とするケアを実現するのがさらに困難になるだけだと反省しました。
それからは「自分の思いを相手に伝える」「皆が感じていることや考えをまずは聴く」という事を大切にするようになりました。他の職員の話しを聞くことで、全く違う視点から気付けることもあり、自分自身成長できているように感じます。
入居者が楽しく安心して暮らせる家を造るためにも、リーダーとしての在り方を改めて考え、日々の暮らしに寄り添った支援ができるようにしていきたいです。

「変えたい」に応える(特別養護老人ホームみすず四恩の家 森下 誠也)

2022年11月1日 更新

ユニットリーダー、そして一職員として、入居者はもちろんのこと、一緒に働く職員のことも、理解しあい、認め合い、助け合っていく、そんなユニットになりように願い、日々意識し関わっています。
先日こんなことがありました。ひとりの職員から「このユニットは外の景色がとてもきれいで、ベランダには花や植物がいっぱい飾ってあるのに、ソファーがテレビの方にしか向いていないのはもったいないんじゃないか」「外の景色を楽しんでいる方が多いから設えを少し変えませんか?」と言ってきたのです。
確かにと思い、ユニット会議で話し合いました。
他の職員も外の景色や植物に興味があることは分かっていたものの、日常の中でなかなか行動に移せませんでしたが、このひとりの職員の「変えたい」という言葉をきっかけに、他の職員の想いもあふれ出し、色々な案が出てきてとても内容の濃い会議になりました。
結果、景色を楽しめる方向にソファーが向き、植物を鑑賞できるスペースが広くなり、そこを利用する機会がぐっと増えました。
ひとりの職員の自発的な意見をきっかけに、職員の皆が一丸になれたことに、ユニットリーダーとしてのやりがいを感じると同時に、ユニットに関わる人たちから言葉を拾い、その想いを理解し、助け合って、共に同じ方向に進んでいけるようにサポートするのも、ユニットリーダーとしての大きな役割だと改めて感じることが出来た経験でした。

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