ユニットケア研修は自分の囚われた心を開放する研修(特別養護老人ホームジャルダン・リラ 佐々木 登己治)

2020年10月1日 更新

私が数年前にユニットケア実地研修に行き感動したことは、綺麗なハードやしつらえではありません。今までの従来型の施設を、知恵と工夫でユニットケアが出来るよう環境を整え、入居者の暮らしに寄り添いたいと思う職員の入居者への思い、そして施設の方針に感動し、今までの自分の概念が変わりました。

ユニットケアの研修は1つのきっかけでありスタートです。燃え上って帰って来たものの、時間が経つと、火が消えてしまう職員も多く見られました。もちろん施設としてのバックアップは必要ですが、与えられてばかりのユニットケアに何も成長も感動もないし、継続性もありません。自分達で気づき、考え、行動を起こし、はじめて自分達のものとなるように思います。100人いたら100通りの方法、リラに来て感動して帰る研修生には「リラと同じことをしようとしても条件も違い、難しく挫折してしまいます。自分の施設で出来る1歩から始めてまずは仲間を作りユニットケアの火を起こすことを始めたらいいと思います。」と伝えます。ユニットケアを通じてお互いに学び合い、深めて行くその為には同じ志を持った仲間が必要です。全国の仲間たちと共に推進して行けることがまた強みだと思います。

このコロナ禍で入居者を密に見つめる時間が増えたように感じます。ユニットケアの原点に戻り、私達はこの研修を通じて出会った仲間と共にこれから先も入居者の暮らしを支える先駆者になりたいです

ユニットケアの魅力(特別養護老人ホームジャルダン・リラ 鈴木 美穂)

2020年10月1日 更新

【食事】 ユニットでご飯を炊き、食事の時間が近づくとご飯の炊ける香で「もうすぐご飯だね」食事の支度(それぞれの役割)を行って下さり、盛り付けが出来る方に参加していただくことで、出来ることを継続していただくことにより自分の生活スペース:我が家という認識を持っていただくことが出来ると感じます。メニューによって「これ好き」「これはあんまり好きじゃなくて…」など様々な声が聞かれています。

自分の生活を振り返ると、まさに入居者様と同じような会話をしていると気づかされます。また、食事会では「おはぎが食べたい」など平等に意見を伺い、簡単な調理方法や昔どうやって作っていたか、思い出話をしながら実施しています。20代の私には、とても新鮮で嬉しい時間となります。

【10人の入居者様】 私のユニットは、お話しをして下さる入居者様が多くおられます。リビングに集い互いを名前で呼んで、「○○さん今日はまだ来ないの?」など、集団の中にも個人個人の繋がりが見られます。言い合いになりそうになったり気を使う場面も見られますが、職員一人ひとりが入居者様の気持ちを把握しながらケアにあたっているので、それとなく会話を繋いだり話題を考えて円滑にコミュニケーションが取れるように考えています。お一人おひとりの好きなこと・苦手なことを関わりの中で発見し、職員で情報共有をすることで気分良く過ごせるような雰囲気作りにつとめています。また、職員とも顔馴染みになって「今日は夜勤?」「明日は来る?」などと声掛けして下さる入居者様もいらっしゃいます。

【マンツーマン入浴】 普段顔馴染みで居ても、入浴の時は一段と、正直な思いや願望を聞き取りやすくなる時間だと言えると思います。「もう歳だで、うまく立てん」「苦労して大学へ行かせた子供が…」「孫がね…」など、その方の人生そのものを傾聴することが多くあります。これは、マンツーマン入浴で可能な、貴重な時間だと言えると思います。

ユニットケアの魅力(運営)「従来型とユニットケア両方を経験して思うこと」(特別養護老人ホーム和里(にこり)梶本 卓児)

2020年10月1日 更新

著者施設ケアマネジャー 梶本 卓児   (社会福祉法人太樹会 特別養護老人ホーム和里(にこり))

私は以前、従来型の特別養護老人ホームに11年間勤めていました。その時は目の前のことに一生懸命で、大変なことも多々ありましたが、生活者様の笑顔や、周りの方々に支えられながらやりがいをもって仕事をしていました。その後あることがきっかけで転職を考えたときに、就職説明会で聞いたユニットケアに興味を持ち、和里(にこり)に入職することとなりました。

約30名の生活者様を複数職員で支援していたことに比べ、10名の生活者様をユニットで支援することには、最初は、大変戸惑いました。時間の流れがゆっくりで,支援の時間に追われていた当時を考えると,次に何をしたらよいか・・と不安を覚えた記憶があります.しかし、先輩方の指導や、ユニットリーダー研修に参加させていただいて、生活者様一人ひとりが今までの暮らしを施設に移ったとしても継続できること、それがいかに大切かを知ることができました。また、生活者様のかかわり、思いを大切にすることは今までもしていましたが、より一人ひとりの生活者様にかかわれるようになったのは、ユニットケアの環境も大きいと感じています。そして、生活者様の生活リズムや個性を尊重した暮らしのサポートについても、ユニットケアだからこそできることが多いと感じています。

和里(にこり)に入職し7年がたち、現在は施設ケアマネジャーとして仕事をさせていただいていますが、生活者様が今までの暮らしを和里(にこり)でも継続できるように、ケアプランの個別性や、多職種連携等、今の立場でできることをしていきたいと思っています。

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