「理にかなったケア」(特別養護老人ホーム 晃の園 東哲平)

2018年11月1日 更新

私がユニットケアという言葉を初めて聞いたのは、学生時代の授業中のことでした。個人の生活スタイルに合わせた介護という風に学び難しそうだなと印象を持っていました。

実際目の当たりにしてみると、現実的に実施可能であり、とても理にかなっていることに気付きました。ユニット型の特徴である小規模ごとに分けられることで、職員一人に対する担当の入居者人数が減り、よりその入居者様を深く知ることが出来ます。これにより細やかな介助が可能となり、またその方が自宅での過ごし方を継続できることで、安心や良好な関係の構築の手助けをします。気になっていた時間に関しても、時間をズラして行うことで解決します。その分しっかりとユニット職員で話し合い24Hシートの充実や職員間でのケア統一等、下準備は必要です。24Hシートの準備や職員間での統一と理解とやることは非常に多いですが見合った魅力はあると思います。

 「職員のアドバイスと入居者視点での体験」 (特別養護老人ホーム 晃の園 堀井美希)

2018年11月1日 更新

著者ユニットリーダー 堀井 美希   (社会福祉法人 駿河会  特別養護老人ホーム 晃の園)

私は昨年の7月にユニットリーダー研修で京都の施設へ行かせて頂きました。私は自施設以外のユニットケアの現場を見たことが無かったので、このような研修の機会を頂けたことがとても新鮮でした。研修を通して、設えの部分や、接遇、研修体制など様々な点において自施設との違いに大変刺激を受けました。

研修中はユニットの職員の方々から直接話を聞かせて頂き、設えの部分で工夫していること、ユニットの個性の出し方、ご家族様との関係性の作り方、ユニットケアの考え方、自分自身のリーダーとして不安に思っていることなど、多くの時間を割いてアドバイスをして頂き、とても大きな収穫がありました。

5日間という実地研修を通して、入居者様体験をすることで職員の動きや、目線、どんなふうに話しかけられたら安心するか、座っているだけでも身体が痛くなるということ、肌寒さなど、身をもって感じ取ることができました。普段とは違った視点でユニットケアを体験することができたと思います。自施設で働く私は入居者様やご家族様にどのように映っているのだろうと考える機会にもなりました。改めてリーダーという立場を頑張っていきたいと思いましたし、現状に満足せずに、より質の高いケアを目指していきたいと思いました。

この研修の魅力は、現場を離れ、入居者様の視点でユニットケアを体験できること、そして実際にケアを行っている職員の方々から話を聞けることだと思います。私も自施設に研修、見学に来てくださる方々に、自施設の魅力やユニットケアの魅力が少しでも伝えられたらと思います。

「ユニットと家族の一体感」(特別養護老人ホーム三好園しんざ 田中眞由美)

2018年11月1日 更新

家族同士の関係性が芳しくなく、最期の迎え方について意見が一致せず、家族が悩んでいることがありました。そこで家族や入居者が満足し納得できる選択が可能となるように相談員・ケアマネ・看護・リハビリ・ユニット・施設長等それぞれの立場でご家族とコミュニケーションを重ね、施設は入居者のみならず家族への支援も多職種を含めて開始しました。

その結果、時間はかかりましたが家族同士の意向が一致し「うちの母は大勢の職員さんから関わってもらって幸せです。」の言葉を頂き、その人らしい最期の迎え方について家族が支援できること、スタッフがサポートすること等が自然な流れの中で分担されてゆきました。日頃のお互いの関係性が、このようなことをもたらしたと感じています。

そして他界された数日後の故人を偲ぶ会で、「毎日顔を合わせていたから、●●丁目の皆さんに会えないことが淋しい。」と頂戴した言葉は、今でもユニットの励みとなっています。

このように、家族の思いを受け止めながら、ユニットと家族が一体感をもって入居者のケアを実践できること、これもユニットケアの魅力の一つだと思います。

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