ユニットで大切にしている事と実現するための取組(特別養護老人ホームうねめの里 村木 亮介)
2021年6月1日 更新
僕が普段ユニットで大切にしていることは、入居者の方にその人らしい暮らしをしてもらうことです。入居者にとって一番望んでいることだと思うので、施設での暮らしが出来る限りその方の希望に添えるように考えています。そのために、入居者やご家族とのコミュニケーションを大切にし、普段の会話の中から入居者がどんなことが好きでやってみたいのかを想像しながら支援しています。
ただ、直接の介護に限らず、間接的な介護や環境美化等日々行うことが多く、なかなか時間が作れないこともあり、中には実行に移すことが出来ないことも少なくありませんでした。
そこで、以前僕は製造業をしていたので、働く上でのムダを取り除く考え方を職員に説明しました。具体的には、入居者に直接関わる時間は大切な時間なので、間接的な介護(洗濯や後片付け、掃除など)を職員の導線や動き方を見直すことで質を落とさず効率的に行ったり、日用品等の管理を一人一人が気をつけることで、少しの時間を積み重ね、結果として大きな時間を作ることが出来るということを分かってもらいました。そこで得られた時間を入居者一人ひとりの希望を叶えることに使い、出来る限りその人らしい暮らしを実現して頂くようにしています。
私がリーダーになって感じたこと(特別養護老人ホームうねめの里 横見 由貴)
2021年6月1日 更新
私がユニットリーダーに任命されたのは入社して3年半の時でした。それは、介護という仕事が少し分かってきたかなという頃で、ユニットリーダーに任命され、大きな責任感と不安でいっぱいでした。そんな中、ある一人の職員と出会ったことが、私に大きな影響を及ぼしたのです。彼は自分自身の気持ちをうまく伝えることが出ず、そのせいかいろんな場面で誤解が生じてしまいチームの中でも孤独を感じている様子でした。私は彼を見て何とかチームの一員として活躍してもらいたい思いで様々な方法でアプローチを試みました。
その時気がついたことは、人は誰でも自分自身の存在を認めてもらいたい気持ちでいることでした。彼自身がこのユニットに大切な存在であるということを分かってもらうことが大切だと感じました。その結果少しづつではありましたが彼に変化がみられるようになりました。
リーダーが職員の存在を、そして職員の価値を認めることをしなければ、褒めるにしても𠮟るにしても絶対に伝わらないし受け入れてもらえないと改めて感じました。
私は彼を通じてリーダーとは何か、ということを考え直すことが出来ました。それは、リーダーとは職員がいるからこそ存在があり、リーダー一人では何も出来ず、職員一人ひとりの力を合わせてやっと一つのチームになれるということでした。
自分自身が楽しく仕事をしている姿を見てもらうことで、こんなリーダーと一緒に仕事したいなと思ってもらえる存在でいられるように今後も日々努力してまいります。
大切にしている3つのこと(特別養護老人ホーム第二天神の杜 髙橋 正弘)
2021年6月1日 更新
入職して11年、ユニットリーダーに就任して4年目となります。
ユニットリーダーとしての1年目は余裕が無く、ユニットの方向性や自分がどんなユニットリーダーになりたいかというイメージが持てず、ユニット職員皆がバラバラでチームとしてケアができていなかったように思います。
そんな中、転機となったのが2年目の秋頃にユニットリーダー研修の実地研修に行かせてもらったことでした。座学と実地研修を通じて、様々な施設の方と話をする機会があり「リーダーに求めること」「リーダーの役割」について学び合い、また実地研修施設の担当の方には時間の許す限りお付き合い頂き相談させてもらったことは今となれば大きな財産になっています。
同じ実地研修施設に来られていた研修生の方たちが目標を持って頑張っている話を聞いて自分自身のモチベーションアップにも繋がりました。
今は積極的にユニット内外で話をして自分の想いを伝えています。常に施設理念である「その人らしく生きていける的確なケアサービスの提供」ができているかどうかと立ち返り、方向性を見失わない様に心掛けています。
ユニットケアは一人では何もできません。だからこそユニット職員や他職種と協力し支え合いながら入居者様一人ひとりを見ることが大切だと思います。
時折、迷いが出て軸足がぶれそうになることもありますが、実地研修を思い出しながら ⓵「施設理念に立ち帰ること」⓶「軸足を入居者に置きぶれないこと」⓷「自分の思いを伝えること」この3つのことを念頭に日々、リーダーという職位に相応しい自分になれるよう取り組んでいます。