ICTで働く環境を整える(特別養護老人ホームかざこしの里 中島 俊郎)

2021年10月1日 更新施設長

ユニットケアが目指す「暮らしの継続のための個別ケア」を実現する上で、また慢性的な介護職員不足の中での職員確保を考える上でも、1日8時間の働く環境を整えることは大切な要素だと思います。

そんな中で、かざこしの里が取り組んでいることを少し紹介します。最初は4年前に導入したショートステイ予約管理システムです。それまでショートステイの相談員は、1件の予約に予約表、部屋割り表、送迎表の3つの帳票を作成していました。日々電話が多く、忙しい仕事なので転記ミス等の防止と業務の簡素化を考えました。このシステムは基本的に入力をするだけで、3つの帳票が出来上がります。当然自動で割りつけられた部屋の修正なども簡単にでき、且つ請求業務とも連動するようにしました。おかげで相談員の仕事は、かなり簡素化されています。

次に今取り組んでいるのが、タブレット機器を活用した時間の効率化です。タブレット機器は、ユニット内に記録できる環境を複数作ることにより、記録メモからの転記作業が無くなるなどの効率化や、タイムリーに記録することで記録の質が上がることを期待して導入しました。導入に際しての課題は、PCが苦手な人も使えるようにすることでした。そこでタブレット機器に慣れてもらい、併せて業務の効率を考えたグループウエアを独自に作りました。毎日目を通す業務連絡や委員会資料、職員個人への連絡がタブレット機器で確認できるようになりました。職員は委員会や会議にはタブレット機器だけを持って参加します。最近は機器の扱いや紙を使わない環境にも慣れ、ペーパーレスにも役立っています。

5月からタブレット機器の使用開始と同時に、グループウエアを稼動させ機器に慣れてもらい、9月からは記録方法を切り替え、12月には勤怠もこのグループウエアで管理できるようになる計画で進めています。このブログがアップされる時は、記録方法の切り替えで混乱している時期かもしれませんが、タブレット機器を使った記録システムと、グループウエアの導入で確実に働く環境と職員の意識にプラスの変化が出てくることを期待しています。そして効率化により生まれた時間を、入居者の暮らしのために使えるような意識改革も併せて考えていきたいと思います。

自律に向けての一歩(特別養護老人ホームかざこしの里 下山 祐介)

2021年10月1日 更新指導者

職員の声「ゆっくりと入居者と関わる時間がない」「どうしても、バタバタしてしまう」「やりたいことが出来ない…」この仕事をしていると、必ず耳にする言葉です。ひとり一人を知り、10人という少人数の方にケアを提供する体制になっても、この声は続いている現実の中で、職員自身が自分らしさ、やりがい、想いを感じることが出来るだろうか。そんな想いに立ち、今年度新たな取り組みを始めました。それは職員の「自律」に向けた新たな取り組みです。「8時間の勤務の中で、自身が行うことを明確に」「時間を無理に作るのではな
く、ひとつのケアに+αのスパイスを」をテーマに職員と共に取り組んでいます。「私は…必ずボディタッチをして話をします」とか、「担当の部屋は、出勤時に一緒にキレイにします」とか、「入居者さんのところに寄り道をたくさんします」とか。些細なことかもしれませんが、職員ひとり一人が決めて、はじめた一歩です。職員の自律に向けて、施設の理念「あなたらしく暮らせるところ、あなたと共に創ります」を大切に、入居者・職員と共に歩んでいきたいと思っています。

新しい時代へのプラス思考(ユニット型特別養護老人ホーム 絆の広場 池 裕子)

2021年10月1日 更新施設長

9月初め、ある若いミュージシャンのライブ観戦に行って来ました。とは言っても今までにないコロナ禍での新しいスタイルの生配信ライブです。斬新で、芝一面の大きなスタジアムには無観客でピアノ1台と本人のみ。無料で誰でも視聴出来る“Free”な1時間のライブは17万人越えの同時視聴となり、多くの人々に優しさと感動を与えたとても素敵なライブでした。私は未だ感動冷めやらぬ状態です。前例のないライブ開催は、いろいろな思いが込められており、本人だけでなく周りに同じ思いのたくさんの人たちがいて、ひとつの実現(目標)に向けて、それぞれの専門分野からの挑戦でもあったかと思います。

情勢変化に伴う、私たち介護施設の新しいスタイルは何か?今その人に何が出来るのかを考えた時、ユニットケアの基本方針と施設理念を思い浮かべてみました。それは決して難しいことではなく、日々取組んでいることにコロナ禍が重なっただけのことではないでしょうか。変えるのではなく、それに合わせてどうするかをプラスすればいいのだと思うと、少し気持ちが楽になりました。

今はまだ不安や我慢の日々ですが、明けない朝はない。プラス思考で新しい時代のユニットケアに挑戦しようと思わせてくれた素敵な出来事でした。

追記、当日ライブのアーカイブが残されています。気になる方はぜひ、その優しさに触れて見てください。きっと気持ちが温かくなりますよ。

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