「今までのように自分らしく我儘に。」(特別養護老人ホーム晃の園 芳澤ひろ子)
2017年2月1日 更新
人は誰もが、歳をとり、やがて病気や障害で介護が必要になります。「今までのように自分らしく我儘に。」
「誰からもやさしく接してほしい。」「家族と共に——友人とも会いたい。」「街に出たい、美味しい物も食べたい。」
この入居者の熱き想いに私たちはどれだけこたえられるのでしょうか。
今、私たちは「ユニットケア」により 人間らしく安心して暮らせる「生活」の場づくりをしています。
職員の数だけ介護の認識がありました。意識改革が必要でした。
職員の共有すべき意識は何なのだろうかと焦点を絞りました。まず「生活者」であるという意識を深める。
その意識を基に職員・家族・地域社会との関わりをどのように作りあげていくかという点です。
生活の中にケアを取り込むことへの意識改革で,支援する楽しみが生まれました。
「やりがい」(特別養護老人ホーム 桜の郷 元気 永山直人)
2017年2月1日 更新
「施設での仕事は困った時、仲間が助けてくれた。看護師さんや、栄養士さんからもアドバイスをもらえた。でも、ホームヘルパーで一旦、高齢者の居宅に入ったら全て、自分で判断しなければならなかった。」、ずっと前に、桜の郷 元気でユニットケアに取り組んでいた、当時経験5年の介護スタッフが、在宅のホームヘルパーをやってみたいと退職して、しばらくして私の所を訪ねて来てくれた時の第一声です。福祉系専門学校を卒業して、彼女が桜の郷 元気で得た財産は、「他職種協働・チームケア」だったと思います。特に、ユニットケアは職員同士の連携・絆が無ければ「良い機能」をしません。
私たちは、ユニットケアを通して「施設運営とは何か?自律支援とは何か?」等々、たくさんの事を考えさせられています。それが私たちの「成長」につながっているのではないでしょうか。ユニットケアならではの「やりがい」です。
「自分目線のユニットケア」(特別養護老人ホーム三好園しんざ 松村実)
2017年1月16日 更新
私たちは施設という職場で働いています。だから、「暮らしの継続」というユニットケアの理念は、私たちが職業人として、職場で仕事(業務)を行う上での基軸として理解しています。
けど、自分の親だとか、自分自身だとかが自分の働くこの施設に入居することになったらどう思うでしょうか…
ユニットケアを学んでいく中で、自分目線で物事を見ることを学びます。このことはユニットケアに限らず、福祉サービスを提供するうえで大切な視点だと思います。
私たちがユニットケアに取り組み始めて何年か経つ頃、「あなたはこの施設に入居してよいと思う?」という問い掛けを職員にしました。その結果、「YES」の回答はさみしい限りでした。けど、その時の職員の思いが十分理解できました。
だからこそ、みんなでもう一度ユニットケアを学び直し、今「暮らしの継続」が実現できる様に自分目線を大切にして取り組んでいます。
今福祉を考える人たちは制度や仕組みだけを見て、「自分目線」「自らのこと」として考えることが不足しているように思えてなりません。
皆さんはどう思いますか?