「ユニットケアを取り組んで」(特別養護老人ホームはだの松寿苑 久保谷勤)
2017年9月15日 更新
ユニットケアに取り組む前は、ご本人が「どう暮らしたいか」より「こう介護したい」と、職員の一方的な思いが強くなっていました。そして、職員同士の考え方のズレで入居者の事故や苦情も出ていました。
「このままの介護ではいけない。」との思いから、ユニットケアに取り組みました。それは、入居者一人ひとりの意向と好みを大切にするために聞き取りを行う事から始まり、その内容を職員が共有し、入居者各々の意向をしっかりとケアに反映させることでした。
このような取り組みをしたことで、入居者の笑顔が増え生き生きとした自分らしい暮らしとなり、入居者から感謝されることに繋がりました。そして、職員のやりがいにも繋がり、チームがまとまってきたことが施設にとって大きな成果と言えます。
これからも、入居者の意向に添ったケアを基にその人らしい暮らしをサポートしていきたいと考えています。
「ご家族の声」(特別養護老人ホーム八色園 江﨑朋広)
2017年9月1日 更新
当施設は28年間従来型をやってきて、平成15年11月にユニット型施設へ移転改築しました。
ユニットケアへ移行後もしばらくは軌道に乗るのに時間がかかりましたが、一つ一つ地道に取り組んでいくことで職員も少しずつユニットケアの良さを理解していきました。そして24時間シートの活用も進んでくると、他職種の関わりも明確になり職員間の連携もスムーズにいくようになりました。
ご家族からも「24時間シートを見ると1日どのように過ごしているか分かって良かった」「お昼寝やお風呂の時間を避けて面会にちょうど良く行けるようになった」というような嬉しい感想も聞かれ、ユニットケアの効果が出てくることで入居者一人一人の支援が充実していくのが実感できるようになりました。
「『ふつうの暮らし』を送ること」(特別養護老人ホーム眺峰園 窪田恭子)
2017年9月1日 更新
「一人ひとりが、自分らしくふつうの暮らしを送ることができるようにサポートします。」これは眺峰園のユニットケアの実践理念です。
平成23年の移転改築を機にユニット型施設としてスタートし、早いもので既に6年が経過しました。
ふだんの何気ない会話、ゆったりとした職員の動き、どこからか聞こえる笑い声、さりげなく活けられた季節の花々…どれをとってみても従来型の施設ではなかった(感じ取ることができなかった)光景です。「建物」と「人」そして「ユニットケアを支える体制」、移転当初は目先のことで精一杯でしたが、ここへきてやっとその意味合いが少しずつわかるようになりました。ゆったりとした雰囲気、心地よい環境、入居者の方がいちばんそのことを感じておられるように思います。振り返ったり、立ち止まったりしながら一人ひとりが『ふつうの暮らし』を送ることができるように私達は一歩一歩進んでいきたいと思います。