2026.02.24
すずの里は「ごく普通の暮らしができる住まい」でありたい(すずの里 施設長 松田 尚子)
「夜の10時、ドラマのクライマックス。なのに“消灯です”と部屋の電気が落ちる…、そんな暮らしを私はしたくありません。」年齢を重ねても好きなものは変わらない。だからこそ、“普通の暮らし”が続けられるところに住みたいと思っています。
特別養護老人ホームすずの里は、令和3年3月のコロナ禍真っただ中、岩手県北上市に誕生しました。北上・江釣子ICから車で1分、北上駅からは10分ほど。大型商業施設が近くにあり、生活にも便利な立地です。
開設時は先の見えない状況でしたが、「最初からユニットケアに取り組もう」を合言葉にスタッフ全員が一丸となってスタートを切りました。
私たちが目指したのは、“普通の暮らし”です。
「病院じゃないんだから、消灯時間はなくて良いよね」
「起きる時間も人それぞれ」
「食事の好みや量は、その人に合わせよう」
そんな会話を重ねながら、ユニットケアの理念を形にしていきました。
入居者や家族には「ここは自分の思いを大事にしてくれるところだ」と感じていただきたい。地域の方には「あそこ、いいよね」と言ってもらえるような、愛される施設を目指しています。そして、スタッフにも「うれしい・たのしい」がある毎日を…、そんな想いで、ユニットケアを日々実践してきました。
ちなみに、すずの里の“すず”は、“鈴”ではありません。水の湧き出る場所を「すず」と呼び、これは「清水(しみず)」が語源のようです。この地域には多くの「すず」が点在し、昔から野菜を洗ったり、飲み水を汲んだり、井戸端会議したりと、地域に愛される場所でした。
「すずの里」も、そんな風に地域に根差した存在でありたいと願っています。
今夜もドラマの時間になると、気持ちは自然とそちらへ。
『好きなものは、変えられない…』
だから、ユニットケアがイイんです。

