実地研修施設を目指して(銀杏庵 穴生倶楽部 栗原 知弘)

2024年5月15日 更新

今年度より、新たにユニットリーダー研修実地研修施設になりました。よろしくお願いします。
私は銀杏庵穴生倶楽部に入職して9年目になります。入職当初から「ユニットケアの実地研修施設を目指したい」という思いを持っていました。
銀杏庵では当初から毎日のように子供たちの声が施設内に響き渡り、入居者家族もユニット内で一緒に暮らしているかのような雰囲気がありました。施設長をはじめ、職員からも施設をもっといい施設にしたいという思いが溢れていました。
しかし開設して間もない事もあり、まだまだユニット内ではユニットケアについての理解不足や職員の意識が同じ方向を向けていないという状況が多々みられていました。そのため、正しい知識を持ち、施設がより良い施設となる為に、ユニットリーダー研修実地研修施設を目指すという大きな目標を持つことが必要ではないかと考えました。
実際に取り掛かると、ひとりひとりの職員の考え方や価値観は様々で、伝える事の難しさにすぐに直面しました。入居者目線ではなく、職員目線で考えてしまう。素早い仕事が良い事だ。といった考え方が多く見受けられました。そういう時は出来る限り意見交換を行い、常に「おたがいさまで笑顔がいっぱい」という施設理念に立ち返るという事を基本とする。自分たちが目指すケアはどういうケアなのか…を立ち止まって考える。という事を行なってきました。そうするうちに、同じ気持ちを持った職員が1人また1人と増えてきたことは、実地研修施設を目指してきた中で、大きな変化だったのではないかと思います。
この度、実地研修施設になる事ができ、ある意味では目標を達成した事になりますが、まだまだ課題と向き合い続けています。そしてこれから先も課題と向き合っていく事になると思います。しかし、その課題をひとつひとつクリアしていく事で銀杏庵穴生倶楽部がより一層良い施設に、だれもが住み慣れた地域で、いつまでもその人らしく暮らしていける施設となれると信じて頑張っていきたいと思います。

失敗を糧に(地域密着型特別養護老人ホーム光陽の杜 長谷川 晋也)

2024年4月19日 更新

私は、光陽の杜に入職して5年目になります。以前の施設は、大規模な特養で多床室からユニット型に移り変わる様を経験してきました。
平成23年にユニットリーダー研修を受講しました。受講した年から約5年間ユニットリーダーを経験しました。その時に経験した失敗談をお話します。
働くスタッフの年齢や価値観は様々で、自分自身は、どちらかと言えば寡黙な方かもしれません。研修を終えて、やる気に満ち溢れていました。早速、現場に戻り、設えなどできることから取り組みました。が、それが間違いの始まりでした。「なぜ、あそこにあんな物を置くの?」等、他のスタッフから疑問の声が上がりました。根拠の説明がないまま実践していたために、考え方や方向性のズレが浮き彫りになってしまったのです。そこから自信をなくし、一歩進んで二歩下がる状況が続きました。このままでは、研修受講前のケアに後戻り・・と思っていたところ、推進センターの講師の方が、施設に来園され、「ユニットケアとは?」を、根拠をもって講話してくださいました。翌日から、スタッフの意識が変わり、「リーダーのしていることがやっとわかりました」という言葉に、心が折れそうだった自分も救われました。ユニットケアを実践していくためには、自分一人、リーダーだけ頑張っても長続きはしない事を思い知りました。同じように伝えたつもりでも、受け取り方も人それぞれです。成功体験より失敗体験をした方が、糧になると言いますが、今でもその経験が活きています。
光陽の杜は、地域密着型施設で開設7年と若い施設ですが、鹿児島県のユニットリーダー実地研修施設として、努力して参ります。

「ともに暮らし ともに生きる」(特別養護老人ホーム結いの郷 片桐 桃子)

2023年10月2日 更新

今年度より、実地研修施設として受け入れをスタートする事となりました。
思い返すと、新型コロナウイルス感染症の流行は、結いの郷においてもその影響を強く受け、入居者、支援員の日常は大きく変わりました。以前のような活気はなく、淡々と日常生活を送る場となってしまいました。ご家族との関係は希薄となり、地域とのつながりは断絶されました。コロナ禍で入職した支援員も多く、過去を知る支援員が少なくなりました。気が付くと、コロナ前を思い出として懐かしむ自分がいました。けれど、そんな閉鎖的な施設になってしまった中、「大変でしょう?」と私達を心配して下さるご家族がいて、毎年、以前と変わらず旬の畑の農作物を分けて下さる近隣の方々がいます。令和4年度、長く目標として掲げてきた実地研修施設に手を挙げる事は、大切な事を取り戻す、取り戻さなければ、というきっかけとなったのだと思います。
そして今。日々の暮らしの支援は、やるべきことがいっぱいです。しかし、そんな中、ほんのひとときを入居者と一緒に過ごす支援員の姿、微笑ましい姿があります。一緒にご飯を食べ、「美味しい」を笑顔で分かち合う。食後は休憩時間、一緒にソファーでくつろぎ、気が付けば、うたた寝する支援員。「みそ汁の具、何にしましょうか?」と、一緒に買い物に出かけ、買い物に行った方の特権で購入する果物やデザート。お風呂から聞こえてくる入居者と支援員の歌声。支援する、されるという関係を超えて『ともに暮らし、ともに生きる』。入居者が最期までやさしさに包まれながら暮らす事が出来る場所でありたい。「ここで暮らせて良かった」と。そして私達は「ここで働けて良かった」と思い続ける事ができるように。コロナ前を少しずつ取り戻しつつある今、これで終わりではなく、まだまだこれからだと感じています。多くの方々に見守られている事に感謝し、皆でこの場所を築いていきます。

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