みんなで創る 暮らしの場(特別養護老人ホームつるべ荘 竹澤 しのぶ)

2023年9月1日 更新

著者副施設長・介護長 竹澤しのぶ   (社会福祉法人福志会松任 特別養護老人ホームつるべ荘)

「ちょっと、私のところの職員の〇〇さんの勤務教えて?

長いこと、顔見えんから心配で…。」

「あんたもここに座って休んでかんか。」

 

夕方取り込んだ洗濯物をせっせと畳んだり…。

キッチンでお茶碗やお盆をこつこつと拭いたり…。

一歩中に入れば、そこにはどの家庭にでもある、

平凡かつ平和な日常生活の光景があふれるような…。

 

私たちが自宅で家族と暮らしているのと同じように、

ここつるべ荘ででもみんな自分の意思とペースで気兼ねなく

思い思いの時間を過ごしている。

その姿に「ユニットケアを続けてきてよかった。」と

勇気づけられています。

 

私が福祉の仕事を始めたのはつるべ荘に来てからになります。当時の私は、つるべ荘がユニット型施設なのだからユニットケアをしているつもりでいました。

平成29年度後期にユニットリーダー研修を受講して介護のプロとしてどうあるべきかをもう一度考えさせてくれ、また、同じ志を持った仲間と出会うこともでき、とても意味のあるものになりました。

高齢者の暮らしを支えるにも基本理念が必要なこと、個別ケアが大切であることを私たちが意識しているかどうかが入居者の暮らしにも伝わってしまいます。このことを職員一人ひとりにもひたすら言い続け、身をもって示していきたいと思います。

「まずやってみる」の考えで前進(特別養護老人ホームいしどりや荘 高橋 幸枝)

2023年8月1日 更新

 当施設は、平成17年3月にユニット型特養として開設されましたが、当初は「ユニットケア」はできておらず部屋が個室というだけでした。同じ時間、場所、食事量、食器、ケアについても殆どが職員目線でした。しかし、「ユニット型施設であるなら、しっかりユニットケアを学び、入居者の暮らしを考えようよ。」と今の施設長の考えから平成23年より、本格的にユニットケアを学び、この12年の間に施設としても私としても成長できたと感じています。
 介護を必要としている方は、何らかのサポートがなければ1日を過ごすことができない為、そのできないことをサポートさせていただく必要があります。ユニットケアとはその人らしい生活が継続できるように自宅に近い環境の介護施設において、その人の生活リズムに応じて暮らしていけるようにサポートする介護手法です。それが専門職である私達介護の仕事です。
 暮らしとは、1日1日の積み重ねであり、「お年寄りの暮らしの場になるように」からスタートしました。 平成27年に多職種ユニット推進委員会を発足し必ず毎月1回会議を設けて、議論し多職種共にユニットケアについて共有してきました。年数が経過するにつれて参加者の殆どが、意見し会議の内容も充実したものとなりました。会議内容を月1回のユニット会議で報告し、改善点等を報告しました。しかし、当初は職員都合でケアをする職員もいて、ユニットリーダーからどうしてこのケア方法はだめなのか説明をしてもらい、入居者の暮らしに合わせたケアをするようになりました。今では「これって職員都合だよね。」と自然に注意し言いあえるようになり入居者に合わせた暮らしができるようになってきました。
 今年度からユニットリーダー研修実地研修施設として受け入れをさせていただくことになりました。これからがスタートです。まだまだ課題はありますが、「自分や、自分の家族が暮らしたいと思える施設」を目指し、「まず、やってみる」という姿勢で同じ目標に向かい一緒に頑張りたいと思います。

ユニットケアとの出会いから実地研修施設になるまでの道のり(特別養護老人ホームみぎわホーム 煙山 恭平)

2023年8月1日 更新

 ユニット型施設を開設して早8年が経とうとしています。
 開設時よりユニットケアの推進に真摯に取り組んできましたが、年数を重ねるごとに、「自分達が行っているユニットケアはこれでいいのか?」「何のためにユニットケアに取り組んでいるのか?」とネガティブな思考になってしまう時期もありました。
 そんな時、私自身もユニットリーダー研修を受講する機会を頂き、自施設と実地研修施設を比較した際、みぎわホームには「自分らしい暮らし」が不足している事を実感させられました。
3年前より事業計画に「ユニットリーダー研修実地研修施設になる」という目標を掲げ、本格的にユニットケアに取り組む姿勢を職員に提示しました。施設全体で再度、介護一つひとつの意味を理解し、指針を見直し、リビングや各居室の設えなどを中心に審査項目全てについての取り組みを進めました。
 そして今年、ユニットリーダー研修実地研修施設の指定をいただきました。一つ大きな目標を達成し、一緒に取り組んできた職員と喜びを分かち合えた瞬間は本当に嬉しかったです。
ユニットケアを推進する過程の中で、時には時間がかかり、失敗する事もたくさんありました。しかし常に、その方らしい暮らしの実現に向けて、必要なところをサポートし、ユニットを暮らしの場につくりあげる事を職員全体で大切にしてきました。そして、それらの過程の中で、ご入居者の笑顔が増えることが、職員達の働く喜びとなっています。それこそがユニットケアの最大の魅力だと私は感じています。
 受講生を受け入れていく中で、どうしたら受講生の施設でユニットケアが実践できるのかを一緒に考え、悩み、語り合い、そして私自身もユニットケアについてもっともっと学びを深めたいと思います。
 今年度よりユニットリーダー研修実地研修施設として活動することとなりますが、これからも職員全員でユニットケアの推進に努めてまいります。
どうぞよろしくお願いいたします。

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