僕がユニットケアに取り組む理由〈わけ〉 (特別養護老人ホーム清明庵 山口匡彦)
2016年11月15日 更新
「自分の施設に入りたい度はどのくらいですか?」
「清明庵のアピールポイントはなんですか?」
ユニットケアリーダー研修の実地研修の中で施設長への質問の一例だ。座学の導入の過程の中で「自分の入りたい施設を作っている」という当法人理事長と私のわがままに共感してくれたとのことだ。
高齢者福祉に携わるようになって自分の死に際をよく考える。
父はがんで6人部屋という中で亡くなった。父には大変申し訳ないが、ベッドという唯一の自分の空間で排せつ後の臭いの残る中、食事を摂りながら亡くなって行く姿にいたたまれなくなった。
愛する家族に囲まれて、少しのわがままを聞いてもらって静かにこと切れるのが理想ではないか。せめて他人に死に際を悟られずに、ほんの少しのわがままを聞いてもらえれば、「いい人生だった」といえるのではないか。
清明庵のアピールポイントは?「職員」と言った。理由はわがままを聞いてくれそうだから。
自分の施設に入りたい度は?
興味のある方はぜひ私に直接聞いてほしい。