「施設という住まいと人」(特別養護老人ホーム 美里ヒルズ 世古口正臣)

2016年12月15日 更新施設長

施設を住まいにする。自分たちの日常と比較してどう違うかと考えるなか、自分たちもお年寄りにとっては環境の一部であったと気付かされました。

ユニットはお年寄りの住まい、挨拶せずユニットに入ったり食事中にバタバタ動き回ったりしないようにと、注意し合ったり研修をしたりしても、なかなか改善できずにいたある日、ユニットで変化がありました。「お邪魔します~」「こんにちは~」と声をかけてユニットに入る姿があったのです。これまでと何が違ったかは一目瞭然。大きな扉が一枚あるだけだったところに、下駄箱やスリッパ、玄関マット等、普通の家にあるものを設えて、ただの入り口が玄関に変わっていました。

ふと考えました。もし職員がヘルパーとして利用者宅へ訪問に行くことになったらどうか。いくらなんでも、インターホンを鳴らさずにドアを開けたり、挨拶も無しに上がり込んだり非常識な行動はとらないだろう。しかし、なぜ今までできなかったのか。

それは、職員自身がユニットを住まいと捉えてなかったか、そうだと意識できない環境だったからではなかろうか。施設を住まいにすることは、お年寄りだけでなく職員にとっても良い影響を生むのだと実感しました。あらためて大切したいと思う今日この頃です。

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