「食べたい時に食べたい物が食べられる幸せ」(特別養護老人ホーム桜の郷元気 市塚美代子)
2018年10月1日 更新
ご家族からの差し入れや、売店で購入した物を食べる光景に、しっかりした入居者の方から「管理栄養士なのに食事を管理しないの」と言われた事がある。病院とは違った、自由な食事風景がユニットケア、個別ケアを体験した事のない入居者には想像がつかなかったようだ。
厨房から提供した食事のみで全員の好みに対応する事は出来ないし、自分だったらと考えた時に厨房からの食事だけでは満足は得られないと思う。自分が出来ない事をずっと生活されている入居者に求める事は出来ない。
食べたい時に食べたい物が食べられる幸せ。ユニットケアでは、10人の入居者を固定配置の職員が対応する事で可能となる。食べてはいけないではなく、食べた物や量を把握する事で、食べた時にはどうしたらよいか対応できる栄養士でありたいと思っています。