ユニットケアとの出会い(特別養護老人ホームしろみ 森 美鈴)
2022年4月1日 更新
私が介護の世界に入った当初は、先輩職員の姿を見て、介助の方法を必死に覚えたものです。しかし、先輩職員によって、介助の仕方も教え方も違う、どの介助方法が正しいのだろうと悩む毎日でした。実際に自分自身がリーダーを指導する立場に立つと、理論的根拠は曖昧のまま、主観的な思いから指導している自身に気づきました。気づきのきっかけとなったのは、ユニットリーダー研修への参加でした。経験を活かすことはもちろん大事ですが、入居者の支援を行う際に大切な視点は、「本人の意向・好みを知ること」、「根拠に基づいた支援であること」そして、「職員が統一した支援を行えること」であり、そのツールとして24時間軸のシートがあることを学びました。
多職種と協働し、24時間軸のシートを充実させていく中で、職員の育成、指導方法にバラつきがなくなり、職員の不安感も減り、統一した介助を行うことができるようになりました。そして、入居者の方々も安定した暮らしを送ることができています。また、24時間軸のシート・一覧表を活用することで業務の改善や退職者の減少にも繋がりました。
まだまだ、改善すべき点は多くありますが、今後も中間管理職として、入居者の生活の質の向上と職員の働きがいのある環境つくりを目指して、ユニットリーダーと一丸となり、ユニットケアの運営と人材育成に取り組んでいきたいと思います。