初心を忘れず(特別養護老人ホームフラワーヒル 中井 結人)

2023年7月3日 更新

 私がフラワーヒルへ入職したいと思ったきっかけが「もう一つの我が家とゆとりある生活」という施設理念と、実際に施設を見学した際の、穏やかでゆっくりとした雰囲気でした。私が入職したのは、従来型からユニット型に移行する際の改修工事が終わった年で、まだ24時間暮らしの支援シートもなく、ユニット型の施設としてできていることはとても少ないような状態でした。そんな中でも穏やかでゆっくりとした雰囲気は感じられ、この雰囲気の中で入居者の生活のお手伝いがしたいと強く感じたことを覚えています。入職当時は、記録の一元化や8時間夜勤の導入等、日々目まぐるしく変わっていく中で、職員の混乱や反発もありました。そんな中でも施設長を始め、当時の生活相談員やユニットリーダー等、ユニットリーダー研修を受けた職員が中心となって推進し、従来型からユニット型に移行して11年目に、ユニットリーダー研修実地研修施設になることができました。
 相談員業務を行う中で、ご家族から様々なご意見をいただくことがあります。施設に入居すると、もちろんご自宅と全く同じ生活ができるわけではありません。しかし、生活習慣や意向、好みといった情報を丁寧に抽出し、入居後もその人らしい当たり前の生活が送れるよう支援することが大切です、特別養護老人ホームに対するイメージを明るいものにしていくことも実地研修施設としての役割の1つと考えています。
 今後、実地研修施設として受講者の受け入れが始まります。当施設と同様、従来型のケアからユニット型へ移行しようとしている施設も多くあるかと思いますし、日々様々なことに悩まれているかと思います。同じく大変な思いを経て実地研修施設になった施設の受入担当者という視点で、ともに悩み、一つでも多くの学び、アイデアを提供することで、ユニットケアの素晴らしさをお伝えすることができたら幸いです。
 最後になりますが、実地研修施設になることができたのは、入居者やそのご家族、地域の方々との関わりがあったからこそだと思っています。今後、ユニットケアの更なる推進を図ることで、入居者を始め、今までフラワーヒルに様々な形で関わってくださった全ての方々に恩返しをして行けたらと思っています。まだまだ未熟な部分が多いですが、これからどうぞよろしくお願いいたします。

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